ライブ前
ライブ当日、それにしてもよくもまぁ…こんなに集まったなぁ…。
翌日も早朝から起きてトレーニングをしていたのだが似たような時間からスミレ達も起きて準備に向かっていった。
軽く挨拶だけしたが、昨日のような不安な顔は浮かべていなかったので吹っ切れたようだ。
朝食時間という事もあり他のメンバーも起きてきたようだ。
「よっここの朝食を食べるのも久々だな」
と沙月に声をかけて座る。
「ほんと懐かしいですね…っても昨日のご飯が美味しすぎて少し物足りなく感じてますけど」
「あれと比べたらダメゼッタイ」
とミレイにツッコまれていた。
「そっちも今から準備か?」
「はい、会場の警備等の話を自衛隊の方達と最終打ち合わせです」
「ああ、そういえば選別された人らが来てるんだっけ?」
「はい、例の人とも話しましたよ」
今回のライブは一応国がバックについている。
一応スミレ達の所属は、沙月というかミレイの会社だが国が開催してそこに会社から派遣している形となっている。
なので護衛として自衛隊が派遣されているという訳である。
なぜなら開催場所がダンジョンのなかと一緒だからである。
「一般のSPじゃ無理だな」
「そうです、まぁアキラさんやミレイさんはともかくとして私達には綺麗に制圧する技術はありませんからね」
「私のはスキルですけどね」
一般人相手では最強だと思うけどな、そのスキル。
「それで例の人はどうだったんだ?」
「とりあえずは問題無し所か…対応を見てるとあの人でほぼ決まりですね」
「何事も完璧過ぎますし、沙月に確認してもらいましたが少ないながらにほとんどのスキルがランクアップしてたらしいのでランと同じタイプだと思います」
天才型かそりゃ凄い。
「それに基本的にあの悪癖はダンジョン内で問題になってる位で普段の生活で問題になるようなもんではないですからね」
「だけど、ダンジョン内でなるのは問題だろ?」
「まぁそれはそうなんですけどどっかの誰かさんと似てますからね…許容範囲な気がします」
そこを言われると…っていうか問題視されるほど…いやまぁ…反省してますけど…。
「隊というか組織化では完全な悪癖ですからね敬遠というか問題視される理由はわかります」
だから俺を見るな俺を、そこまでひどくはない?
「後は、変わったというか凄いスキル持ってましたね」
ということで彼女の持っていたスキルの効果を聞いたのだが…そんなとこまで俺と似てるのかと…少し親近感が湧いてしまった。
「まぁ男嫌いの方は、分別はついてるみたいですし彼女で決める予定です」
「そういう事なら異論はない、つまり後は中で俺の仕事ってことか?」
「えぇ…ちょっと対人戦で勝てる未来は見えませんので」
沙月達の話では、ステータスとスキルから考えて勝てるのは俺か母、ハメ手でサキということだった。
「私ではちょっと自信はないです」
とサキも自信なさげであった。
「まぁ頼もしい護衛がついてることを今日はありがたく思っておこうぜ」
と話を切り上げ、沙月達の会社関係者そのままライブの準備に向かった。
「さてうちらはどうっすっか?」
「温泉いってみたいです!」
「わたしも…」
とランとアイラさんは温泉を希望した。
「異論なし…いくら疲れてないとはいえちょっとゆっくりしたい」
と肩を回すカナタ。
「私はちょっと買いたいものがあるのでその後向かいます!」
とカレンは買い物してから向かうとの事だった。
「しかし認識阻害のおかげでゆっくり風呂に入れるのは助かるな」
確かにあれがなかったらカナタ辺りはかなり大変そうだ有名人だし。
「まぁ俺はなくても余裕だったけどな」
と呟くと…。
「あそこの施設にとんでもない美人なのに身体がとんでもなく仕上がった男が出たって噂になってたけど誰の事だろうな」
「はぁ!?そんなの初耳だぞ」
「SNSとか見ないからだろ、結構話題になってたぞ」
あそこはカメラなどないから完全に油断していたが…そんな噂が流れていたのは知らなかった。
「とんでもない美人を連れてたって話題になってたけどな」
確かにシトリーを連れてはいたが、まぁ写真さえ出回っていなければ問題ないだろう。
それに有名人とはいえあくまでも知る人ぞ知る的な人物だ…問題になることはないだろう。
「それよりもなんだろうな一緒に歩いてるととんでもない敗北感…」
「認識阻害されてるんだから注目はされてないだろ」
「違うわ、隣のこの暴力的な…」
といいながらアイラさんの胸元を指さすカナタ。
さっと手で隠すアイラさん、それによって胸が潰れ余計にその存在感を増す。
「くっ…負けた…」
「函館で一応あれは手に入れたんだろ」
「まぁ一応ね…効果1時間だけらしいからお風呂で試す」
母から聞いたあのアイテムを試すらしい。
俺には見せてくれないらしい…。
別にどっちでもいいと思うんだがなぁ…本人が気にしているのでそっとしとこう。
それから4人で温泉施設に入り男湯と女湯で別れるのだが…。
「一緒じゃないんですね?」
とんでもない誤解をしているようだった。
「男女は別ですよ、あっちのプールの方は別ですけど」
「日本は混浴が文化と聞いていたので」
道理でこの前も普通に入ろうとしてきた訳だ!
「違います、ちゃんと男女別ですよ!」
と説明をして…
「お前も向こうだぞ」
「わかってるわ、ここの温泉は楽しみだったのよ」
「それは良かったな」
とシトリーにも伝えて俺も1人で温泉へと向かった。




