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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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前夜祭

 関係者は全員参加しているパーティなのだが白米を提供した瞬間に全員が黙々と食べ勧めるので異様な光景であったのは間違いなかった。

前夜祭だというのにひどいもんである。



初体験の全員の「美味い」という絶叫と共に経験組はおかずを食べ進めていた。

「やっぱり日本人には米ですよね…」

とおじいさんみたいな事を言ってるのは沙月である。



「それ美白効果もあるらしいぞ」

「えっ!?」

と言っている内に食したメンバーの肌が光っていた。



「なんですか…これは!?」

「効果は確認してないからな、肌を正常な色に戻す効果があることしかわからん」

俺達が持っていった鑑定石では鑑定できなかったのだ。



「なるほど…」

そういって手元から鑑定石Aを出して鑑定する沙月。

【純白米】

・あらゆる米の良いところを集めたような米、肌の異常を取り除き本来の色に戻す作用がある。

予防効果もあり、食してから1週間は肌の色が維持される。

研ぎ汁にも美肌効果もあり肌年齢を若返らせる効果がある。



という効果があったようだ。

「へぇ~シミやそばかすも消えるんだな」

「そうみたいです…って研ぎ汁は!?」

「捨てたな…」

残念ながら研ぎ汁にまで思考が回っていなかった。



「ああああ!!」

「そんな悲痛な叫びをあげるなよ…悪かったって」

「いえ…いいんです…食欲に負けて先に鑑定しなかった私が悪いんです…でも今後はとっといてください…」

と感情がジェットコースターしていた。



「ちょっとこれについては西園寺さんと相談してきます…」

と沙月は何やらブツブツいいながら行ってしまった。

せっかくのご飯なのだから楽しめばいいと思うのだが…まぁ性分なんだろう。



さて喋るのも大事だが、とんでもない勢いで減っていき飯達を見ている訳にはいかないと急いで飯をよそう。

途中でカナタと共に第二調理に入らなければいけないほどの盛況ぶりであり終わった後には全員が満足そうな顔を浮かべていた。



「まぁ料理人冥利に尽きるか…」

「俺はそこまで料理に没頭してる訳じゃないけどな…」

かなりの量を作ったのだが完食であった。

ちなみにドロップ品の酒は今出したら飲み尽くされるといってカナタが隠し持っているのでまだ未開封未鑑定のままだ。



土産で買った酒はすでに空になっていたのでその予想は正しかったのかもしれない。



宴も酣という訳で解散してそれぞれの部屋へと帰ったはずだったのだが…。

「どうしたよ」

「いや、ちょっと話がしたくて」

部屋にやってきたのはスミレだった。



「うーん…別にいいぞと言いたい所なんだが婚約者のいる身なんでな」

という訳で部屋を出てトレーニングルームに移動した。

「なんでここ!?」

「身体動かしながらのが話しやすいだろ、ほら」

といってランニングマシンに誘う



「あんたってやつは…」

と言いながらもランニングマシーンに乗るスミレ。

「それで?どうしたんだよ」

「明日大勢の前でライブするのがめちゃくちゃ不安で」



「今までもライブはしたことあったんだろ?」

スミレは以前アイドルグループに所属していたのでライブ自体は初めてではないはずだ。

「規模が違うのよ…規模が…あんな大きな会場で満員の観客の前でなんて初めてなのよ」



スミレがライブを行なっていたのはミニライブ会場でそもそも規模がかなり小さい、しかも1グループだけの公演ではなく何グループもまとめて行うライブだったそうで自分たちの為にこれほどのお客さんが来るライブは初めての経験だそうだ。



なるほど…まぁ確かに規模感もそれに客の層も質も違うわけか…。

それでも俺は思ってる事を口にする。



「ハハハ…まじか、そんなの気にするんだな」

「気にするわよ!あーしをなんだと思ってるわけ?」

「俺に虫を見せて殴られた女だろ?」

「それを言っちゃうわけ?いいわよ?未だにあーしは虫平気よ?」

「おいおい、それをやったら戦争だぞ」



「まぁ冗談はさておき気にすることじゃないだろ、ライブっていうのは1人で作り上げるものじゃなくて客も一体になって作り上げるもんだろ?」

「う…ん」

「だったら気負う必要はないさ、楽しんでこいよ夢だったんだろアイドル」

俺にはどれほど言葉をかけたとしてもその不安を解消してやることはできない。



なぜなら立場も違えば俺にはそんな経験はないからだ…もしかしたらプロデビュー戦とかをそんな気持ちで迎えてた可能性はあるが、その機会は訪れなかった。

それにこれはスポーツとは違う、1人では作れない事をライブは皆で作る。

つまり練習以上の成果も出す事がある。



「緊張はしてもいいと思うが不安は捨てろ、不安は視線も心も下げる演者が見て良いのは自分を見てくれる相手だけだってな…母の受け売りだけどな」

実際に母は不安を口にしたことは一度もなかった。

どんな大舞台であってもそれは変わらない。



自分を見てくれる人に向けて自分が出来ることをすべて出し切る事が礼儀だと、それが母にとっての演者としての信念であった。



「そっか…あの大女優のお母さんの受け売りか…確かにそうかも」

とさっきまで縮まっていた胸を張り目線が上がる。

「それにお前は1人じゃないだろ?心強い妹もついてる」

「心強すぎてもう寝てるわ…あの子は」

それは強メンタルだな…。



「まぁやるだけやってくるからちゃんと見てなさい!」

「ああ、その為に帰ってきたからな、精一杯やってこい」

「あと…ライブ終わったら話があるから時間空けといて…よね」

「ああ、終わったら目一杯労ってやるよ」

と2人で何故か汗をかいてトレーニングルームを後にした。


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