松山・大阪・名古屋ダンジョン
カレン達と合流した時には昼を過ぎていたこともあって、とりあえず福岡で飯を食べてから松山に移動することにした。
福岡空港から松山空港へと移動して1時間もかからなかったのは驚きである。
そしてそのままダンジョンに行こうと思ったのだが…。
さすがにこのまま潜ってもすぐに夜になってしまいそうだったのでとりあえず事前にホテルのチェックイン。
昨日までの轍を踏まないようにしてからダンジョンに向かった。
とりあえず10階層か20階層まで潜ろうという話になり潜っていく。
ここは、今までとはかなり毛色が変わり基本的に水棲モンスターばかりがでてくるダンジョンであった。
海、川、沼、湖などなど多用なフィールドだったがほとんどが水棲もしくは水場に住むようなモンスターばかりであった。
初めてみたのはマーマンであった。
人型の魚なのだが、実際は水の中のゴブリンのような存在で俺とカナタが相手をしたのだが非常に数が多く面倒であった。
「そういえば、マーマンって特攻の中にあったな」
「初めて見たけどな」
このマーマン、日本ではここしか出現しないようで少しレアであった。
「これだけ数が出るなら特攻先としてはありかもなぁ」
「確かに数は稼げるしいいかもね」
という訳で特攻先として目星をつけつつ進んでいく。
残念ながら進みにくいフィールドが多かったので10階層まで進んだ後に帰還することにした。
「ライブイベントを考えるととりあえず、ここは切り上げて大阪と名古屋から東北に向かうか?」
「確かに40層まで進むのは難しそう、それに攻略するなら北海道のが優先したいですね」
食料系のドロップが豊富な北海道のダンジョンは40層まで進めておきたいので残りのダンジョンは10層か20層までの攻略に抑えて北海道に集中するプランを取ることになった。
そこからは1泊した後に大阪に移動してダンジョン探索をいけるところまでと思い潜ったのだが…。
「人多すぎだな…」
今までは地方のダンジョンばかりだったので気にならなかったが人が多すぎて全力を出す訳にもいかず20階層で断念した。
「今までのダンジョンが恵まれすぎてましたね…」
ちなみに大阪のダンジョンは罠が大量に仕掛けられていたのも時間がかかったポイントだ。
引っ掛かったら死ぬような罠は存在しないが、ネバネバが飛んできたり普通にタコが飛んできたりたらいが落ちてきたりとやりたい放題のトラップだった。
「ふざけてんのか!」
という呟きにせやで~と返事をされるように巨石が転がってきたりとトラップダンジョンと言われるのが納得のダンジョンであった。
「あれだけトラップだらけなのはめんどう…」
カナタに色々と処理はしてもらってたのだが、さすがに数が多かったのとカナタの罠解除系のスキルレベルがあまり高くなかった事もあり苦戦していた。
人が多いのは美味しいと言われるモンスターが多い事に起因していた。
楽に倒せる上にドロップが美味しいと言われる、羊のモンスターだったり、大型の鮭モンスターだったりと稼げるモンスターが多い。
「ダンジョンは凝ってる割にはモンスターはあんまり種類がいないですね」
「同じモンスターの種類違いを配置してるな、まぁドロップ品自体は美味いからいいんじゃないか?」
ただトラップの仕掛け方を見るにここの悪魔は性格が悪そうだ。
夕方まで潜って20層までしかいけなかったのでかなりめんどくさいダンジョンであった。
引き上げてホテルで一泊後、名古屋まで移動してダンジョンに潜る。
名古屋ダンジョンはなんというか非常に普通のダンジョンであった。
「こうなんていうか普通?」
とアイラさんが感想を口にする。
「ここまで変なダンジョンばっかりだったから麻痺ってるだけじゃないか?」
「一応深く潜るとゴールド系のモンスターが多くでるらしいです」
なるほど…。
まぁ低階層にゴールド系を出されてもめんどくさいだけか…。
ダンジョン自体はそこまで難しい訳では無いので粛々と降りていき、30層まで降りる事ができた。
「こっから先はゴールドラッシュらしいです」
40層から先は判明していないが、ここから先は全部ゴールド系らしい。
「ゴールド系って何がいるんだ?」
「スライム、ゴーレム、ヘビ、ウルフ、鳥までは確認できてるらしいです」
「なるほどな…ドラゴンとかもいそうだな…下の方にいったら」
「まぁ他にも世界で確認されてるモンスターの中で言えば他にもいますからね、スケルトンとかもいたはずです」
「でもなんでゴールドなんだろうな?」
「一応豊臣秀頼とかの黄金の話とかあるんでその関係ですかね?」
ああ、そういえばそんな話を習った気がする。
さすがに大人になってからは、触れる機会が無さすぎて忘れていた。
「そんな人がいるんですね~」
というラン。
「そういえばアイラさんとランって勉強の方はどこまでしてたんです?」
若い時に買われたアイラさんとずっと軟禁状態だったというランの学力が気になった。
「ええっと…一般常識に関しては一緒に囚われてた人に教わってなんとか…でも歴史だったり地理だったりそういう知識はほとんどないですね…理系の知識も乏しいです」
語学に関してだけは色々と多民族で暮らしていた関係で優れているようだが、学業という点に頼るとかなり偏った知識しか持っていないそうだ。
「もし希望するなら学ぶ機会を作れると思うので言ってください」
「頭の悪い女はダメってことですか…」
「違う!違う!それは断固として違う!学ぶ機会が無かったならどうかなと思っただけです、俺としてはそういうのは気にしませんよ」
と慌てて否定した。
「なるほど、そういうことでしたか…考えておきます。まぁ私というよりランの方ですけど」
「全然いいですよ、別に探索だけしてればいいってもんでもないですからね」
探索は行なっているが別にこれだけしなければいけない訳では無い。
大学に通う等は難しいとは思うが今ならリモートで通う事も可能な学校もある。
「む、義娘のことでもあるし…ああやっぱなし、なんかはずい…」
自分で言って自分で恥ずかしくて顔が赤くなってしまった。
「あっパパって呼んだ方がいいの?」
「やめろ!やっぱなし、マジでなし」
というやりとりを白い目でカナタ達に見られていた。
アイラさんは嬉しそうではあったが…。
この絡みはやめよう恥ずかしい。
そして今回はここで切り上げて名古屋で一泊することになった。




