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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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魔王

 カレンの『跳躍』を使用してDDDのダンジョンまで戻った。

「うおっ!ほんとに戻った」

ラッキーを含め他のメンバーも驚きの声を上げる。

最序盤のうちにこの転移系の固有スキル持ちを確保出来たのは本当に幸運だった。



まぁ一番の幸運は、戦闘力特化のアキラさんと組めたことなのは間違いないのだが⋯。

「ここから先はお任せします」

「ええ、任せて頂戴⋯とは言え私は姿を見せるのはまずいわね」

「そう思って用意してありますよ」

といって仮面を渡す。



聖歌さんの顔を外部に晒すのはめんどうな事が起きるので隠す為の品は用意してあった。

「これはいいね、髪も仕舞えるのは気に入ったよ。正直戦うのには邪魔だから切ろうと思ってた位だったからね

「アキラさんが絶対そう言うって言ってたのとうちの大ファン(信者)様が絶対ダメというので…」



「そういえば慌てて来ちゃったから話機会がなかったけど大丈夫だった」

サキさんの事を心配してるようだった。

「次会うまでに精神統一を覚えておくっていってたので少し待ってあげて欲しいです」

「そこまで大した者でもないんだけどねぇ…」

と謙遜しているが…。



いやほんとに生きてるってバレたらDDDへの入植者が激増する可能性がある位には…未だにファンが多い。

しかも、たちの悪い事にそのファンは日本だけではなく世界中にいる。

顔を隠すのは絶対条件だった。



「さて、あんたたちいくよ」

シゴキの影響もあるのだろうが全員素直に聖歌さんに従っていた。



私達はそれを見送った。

「実際、どうなんです?あれって恐怖で支配してるんです?」

とカレンが質問を投げかけてくる。



「多少は『王権』の影響はあるんでしょうけど…あれは持って産まれた才能かもしれません」

「戦闘中のアキラさんに近いですよね、感じは」

とミレイさんも同意する。

戦闘中においてはアキラさんの指示は非常に的確だ。

しかし、普段はそういうタイプではないので忘れがちではあるのだが…。



「ただ…なんていうかもしアキラさんがそうだったらここまで惹かれなかったかも」

とカレンが呟く。

「それは確かかも…なんていうか危うさというか可愛さというかやっぱり弱み?も魅力の一つなのかもしれないわね」

とミレイさんも続く。



「それはありますね…正直聖歌さんを見てると1人で何でも出来すぎて私達いる?と思っちゃいますから」

その想いを汲み取った訳ではないと思うのだが…。

1日後には報告に聖歌さんとレインさんが戻ってきた。



「とりあえず事後処理はありますが、報告だけ…」

と気まずそうな顔を浮かべるレインさん。

「攻めてきていたのはロシアの残党と紛争地域の連中、まぁ背後に他の国がいたかもしれないけどあんまり大規模な戦闘をすると戦争行為になるからね」



「その状態でよく小競り合い起きてますよね…」

実際戦争は消えたが、小規模な争い自体は結構な頻度で起きてはいる。

「この周辺各国はダンジョンがありませんから…」

「なるほど失うものはないって訳ね…」

とミレイが複雑な表情を浮かべる。



「とりあえず攻めてきてたのは全滅というかしばらくは再起不能にした」

と聖歌さんからも報告を受ける。

「こんなに早くどうやったんです?」

数日はかかる見通しを立てていた。



「ええっと…聖歌様が、侵攻する為の拠点を全部1人で潰して回りまして」

「雑兵倒すより余っ程手っ取り早いもの」

近隣の軍事拠点を1人で全部潰して回ったそうで撤退するしかなくなったそうだ。



「補給どころか拠点潰しちゃったんですね…」

「潰す前に警告はしたから犠牲はほとんどないと思うけど…まぁ数人向かってきたのは片足を切断させてもらったけどね」

容赦ない…。


「綺麗に切断しといたからすぐに処置すればくっつくでしょ」

ポーションがあるので多少の怪我ではすぐに復帰されてしまうので切断するのが一番ではあるが、それをやれてしまう実力と胆力が凄い。



重厚な仮面を被って突然やってきたと思ったら、拠点潰していくわ、片足だけ切断してくようなのはどこぞの魔王様だ。

まぁ王様なのだから間違ってはいないけど…。



「近隣のは全部つぶしてきたからしばらくは襲ってこないでしょ」

「前王様は私達を派遣して追い払うのが関の山だったんだけど…」

「やられたらやり返すのが基本よ。攻めるのは無理って思わせるのが一番の防衛策なんだから」



結局、防衛力=攻めにくいと思わせることなのは間違ってはいない。

もしくは攻めても旨味がないこと。

残念ながら後者は無理…そうなると強さを見せるのが一番なのは間違いない。



「ただ、一つ問題がありまして…ダンジョンの管理者権限がないせいで潜入者の判別が困難な点です」

とレインから報告があった。



そこから詳しい説明があった。

・『王権』の効果範囲はダンジョンの管理範囲のまま

・ダンジョンの管理者権限が喪失しているのでダンジョンの管理機能は使えない

という状況だった。



「じゃあ、敵対者とかを見つける機能は今は停止中ってことです?」

「そういうことなのよね…」

今、国内の見回り強化して対処にあたってるそうなのだが…。

「だからとりあえず新しく出現してるボスを倒しにいってこようと思って、もし可能なら付き合ってもらえないかしら?」

40層まで踏破しているので40層まではカレンのスキルで飛ぶ事が出来る。



本来はそのまま下に降りていくつもりだったそうだ…。

「ほんと助かるわ~」

40層以降は自力で降りる必要があるが…。

アキラさん以上の安定感を見せていた。



そしてなんだかんだで50層のボス部屋前に到着する。

「それじゃ1人で行ってくるわ、奥さんたちを危険に晒せないもの」

「そんなことしたら私達がアキラさんに怒られちゃいます」

「『王権』のスキルもあるからここなら私は無敵に近いから」

と言われて大人しく引き下がるしかなかった。



すぐにでてくると思っていたのだが、一向に出てこないので心配していると…。

少し装備などが傷ついた聖歌さんが出てきた。

「大丈夫ですか!?」

「使役したくなさすぎて倒してきた」

と言われ、やっぱりこの人魔王なのでは?と思わずにはいられなかった。

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