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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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交渉

 母の提案を受けて母は少し笑った。

「それはあいつらの管理と合わせて国を運営しろってことよね?」

「それが理想ですが⋯どうですか?」

母は天井を見つめ何かを考えているようだ。



「それは私は彼の⋯アキラの母だからという事?」

「いえ、元々はルーシェルをそのまま隷属して国の代表に据える予定でしたが⋯『王権』スキルがそちらに渡ってしまいましたので代案として確認しました」

「そう⋯断った場合はどうなるのかしら?」



「眷属化状態だと『隷属』が効かないので、彼らを国に返して彼らだけで国を管理運営してもらう事になると思います。ただ⋯こちらに対する抑止力がないのであそこはあなたと相談することになると思います」

「結局自由ではいられないって訳ね」



そう、DDDの扱いに関しては難しい問題である。

そのまま国家解体して放逐するのは正直俺達には責任が重すぎる。

DDDは少なく見積もっても1万人以上に人が生活している。



その人達の人生の責任を取るのは⋯難しい。

なので国家としてはそのまま存続させつつというのが理想だ。

しかし、またこちらに手を出されても困るので抑止力が欲しい。



結局母を拘束することにはなってしまう。

「こちらからはそれに関する報酬をお支払いします」

悩んでいる母の後押しのつもりだったのだろう沙月はスクロールを取り出した。



「こちらのスクロールの名前は『超回復』効果は名前の通り⋯あなたの記憶を戻せる可能性のあるスキルです」

「へぇ⋯それは興味を唆る報酬ね⋯」

「報酬とは言っていますが、先に使ってもらってから決断してもらっても構いません⋯記憶が戻って決断が変わってもいけませんので」



現状『超回復』で治せないものは存在しない。

まぁもちろんその代償に魔力を消費する上にクールタイムも存在する。

それは、カレンとアイラさんの使用で分かったことである。



「そういうことなら使われて貰おうかしらね⋯正直いまは国のことよりも自身の記憶の方が興味あってね」

「わかりました⋯ただ申し訳ないのですが、今あなたを全快にしてしまうとこちらがピンチになるかもしれないのでアキラさんの回復後にさせて頂きます」

この意見に関しては俺が反対意見を述べる事は出来ない。



確かに母であるという証拠は得た。

しかし、母がどういう人間なのかまですべてを把握した訳では無い。

ここで回復後に反旗を翻された場合、下手すれば全滅⋯悪くとも再起不能にされる可能性が高い。



俺が万全であれば最悪相打ち⋯いや『超回復』があるので下手すると負けるかもしれないがまぁ種はわかったのでやりようはある。

次は負けないと言い切れないのが母の怖いところである。



正直記憶が戻ったらさらに強くなる気がする⋯。

こえー⋯まぁ大人しく全員で強力して当たろう。

1人では勝てる気がしない。



「それが賢明ね、賢いお嬢さんがついていて安心したわ⋯それにとっても交渉も上手い」

「褒めていただいて光栄です⋯アキラさんの方は回復までどれくらいですかね」

「悪いが戦うって話ならあと8時間はかかる」



恐らく筋肉痛は残るだろうがそこは我慢出来る。

万全でとなると恐らく丸一日下手すれば数日かかる。



「わかりました。お二人ともゆっくり休んでください⋯お話をしてても構いませんので」

「とはいえ、満身創痍だからな⋯ちょっと休ませてもらうさ。それに思い出話なら記憶が戻ってからのが良いだろうし」

「それで私はどうしておけば良い?私のスキルを知ってるなら寝かせておけばどうなるか知っているのでしょう?」



どうやら回復系のスキルを持っているようだ。

「『回眠』スキルですか、それが若さの秘訣です?」

「そんなとこね、まぁ後は適切なケアよ」

明らかに身体つきが50とは思えない肉体をしているのには色々とスキルが影響しているようだ。



「悪いのですが魔力を0にさせてもらいます」

「まぁそれが一番ね、でも私の魔力は多いわよ?大丈夫?」

「それは大丈夫な⋯サキさんいけます?」



沙月がサキに尋ねると⋯

「わたしが!?聖歌様に!?そんなこと出来ません!」

「魔力枯らすだけですから!ダメージはないでしょう?」

「いや、でも⋯でも」

といろいろと問答があったのだが⋯渋々というかとんでもなく覚悟が決まった顔で氷獄魔法を撃っていた。



そして魔力を全部無くなって気を失ったのを確認して、深い溜息をついていた。

「なんか弟やる時より気持ちが落ちる」

沙月とカナタは苦笑いをしていた。



「それにしても声が変わってたのによくわかったな」

とサキに声をかける。

「声は変わってましたけど声のトーンだったり、喋り方の抑揚の付け方とか寸分違わず聖歌様でしたから」

あの一瞬でそれを判断したのヤバすぎる。



「俺より凄いな⋯俺は笑い方とかでしか気付けなかったのに⋯」

「私の最推しなんで!」

「とりあえず、スキルの関係でサキさんは聖歌さんに触れるの禁止ですからね」

「そんな恐れ多いことしませんよ!」



違うそうじゃない、『色欲王』の効果の適用範囲に入っている可能性が高いからだ。

「正直スキルが強すぎて警戒せざる得ないのは申し訳ないですね」

恐らく今の状況だと俺とサキは有効範囲に入っていそうだ。



「あれって無限に取れるのか?さすがに強すぎる気が⋯」

「条件が厳しいですからね⋯ただ本来の姿に戻ったら取り放題じゃないかと」

それは強すぎるスキルだな。



「何かしら条件はありそうなんですけどさすがそこまでは見えなかったんですよね、なんなら今も見えません」

「どういう事だ?」

気を失っているということは何もスキルは使用していないと思うのだが⋯。

「恐らくですけど『色欲王』の方がスキルの格が高いんだと思います⋯所持スキル自体は記憶してるので問題ないんですけど詳細確認までは出来てないので」



格については聞いていたがまさか『叡智』で見れないとは⋯。

「見れたのはアキラさんのネイキッドジェイルで能力無効化した状態の時だけだったので⋯」

「マジで我が母ながらバケモン⋯」

とりあえずスキルに関しては母に聞いてみるしかないのでしばらくは休養ということになった。



◯あとがき

復旧完了したので明日からは0時更新に戻ります。

おまたせして申し訳ございません。


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