サキ感想戦
サキ戦は慎重に事を運びすぎたせいでサキの想い通りにやられてしまった。
こちらの予測は、魔法の弾幕を張りながら距離を確保しつづ大規模魔法による一撃を警戒していた。
その為に、回避と迎撃が可能な距離を保っていたつもりだったのだがまさか接近戦を仕掛けてくるとは思わなかった。
「あれは一体どんな魔法なんだ?」
「雷装は以前見せたと思いますけどあれを4重に重ねがけした魔法です」
「4重…単純計算で前の雷装の4倍か…」
「単純に4倍になるわけじゃないですけどね、それに色々問題もある魔法なので…」
「単純にバケモンみたいな動きしてたけど?」
「身体がこの魔法の反動に耐えれないんですよね、踏み込んだ足と先ほど蹴りを入れた足、それに振り抜いた手も…折れてるので」
といって俺の治療をしながら足と腕を見せてきた。
「うぉおおい!先にそっち治せ!」
「いえ、アキラのが先です!こんなやけどの痕を残す訳にはいきません」
「いやいやそっちのが重症だろうが!」
「いいです、自分のならいつでも治せるので」
痺れて動けない俺が言うのもおかしな話ではあるが自分の治療を優先して欲しいのだが主導権はサキにあるので大人しくしておくしかない。
俺の治療が終わり、自身の治療を始めた。
「痺れが取れないんだが?」
「『状態異常無効』のスキルも貫通するみたいですね」
『状態異常無効』に加えて電気には耐性があるはずなのだが…ここまで痺れが残るとはかなり強力な電気だったようだ。
「私の治療が終わるまで身体を休めててください」
状態異常も回復する魔法はあるはずなので、それをかければ一発のはずなのだが…まぁ大人しくしておくとするか、何よりサキの治療をして欲しいっていうのもある。
「さすがに反動がデカすぎますね…雷化してるはずなのに反動は物理なんですかね…」
「踏み込んだり、俺に接触した時はその部分が実体化してるんじゃないか?」
「ああ、それで全反動がそこに集中するからダメージが入るってことですかね」
「接触部分は物理的な衝撃があったからな」
拳を振り抜かれた時も、先程の蹴りも物理的な衝撃があったということはその部分は雷化してない事になる。
俺のレールガンがすり抜けた時は物理化してなかった事を考えれば恐らく接触した時は物理化していたのかもしれない。
「まだまだ試験中のスキルなので仕方ないですね…色々試してみます」
「今の段階でもヤバイスキルだけどな」
近接であれば負けない自信があったのだが今回の件で少し自信がなくなった。
「まぁ持続時間は1分、しかも終わった後は大ダメージ+しばらくまともに身体を動かせないので実戦で使うには問題だらけなスキルですけどね…」
「それでさっきから俺の上から動かないのか」
「はい、正直このまま倒れてもいいかなって思うくらいには身体が筋肉痛です」
傍目から見ると砂浜で馬乗りになられている状態なのだが、お互い身動きが取れないという状態なのでどうすることも出来ない。
「『物理耐性』って反動ダメージとかも軽減出来ましたよね?」
「ああ、俺も壁に突っ込んだときのダメージ軽減されてたはずだからされるぞ」
「それを取るのが一番かもしれませんね…」
「確かにそれでダメージについては軽減出来そうだな」
今後の課題も見えたのようだが…
「それって他人にかけれないのか?」
「ああ、どうなんでしょう?雷装は自身にしかかけられないので無理な気もしますが…」
「まぁそうだよなぁ」
あれがかけられるというならかなりの戦力アップになると考えたのだが…残念だ。
「まぁ試してないので絶対無理とは言えませんけど…」
「治ったら一回試してくれ」
「絶対無茶するから嫌なんですけど…」
「まぁほらすぐ治るし」
「考えときます」
あまり良い返事は貰えなかった。
実際俺が使う技よりもひどい自爆技なので仕方ないのだが…
「最後に使った技ってまんまあの特撮のやつだよな?」
「弟が見ていて…分身して蹴る奴を参考にしました。」
「なるほどな、そしてダメージを見るに衝撃も3回分って感じか」
「電磁障壁じゃなくて物理障壁だったら1発目で足がいかれてたかもですね…」
雷化してるのであれば電磁フィールドを張る要領で防げないかと思って壁を作ったのだが、やってる事自体は合っていたみたいだ。
「さすがに自爆技がすぎるから対策考えるまでは禁止な」
「ほんとはじっくり使い方を確かめるつもりだったんですけどね…急遽立ち会うことになったので割とぶっつけ本番だったので」
「それは確かにそうだったな、まぁ俺の大事な婚約者なんだ自分は大事にしてくれ」
「…」
急に止まって黙るサキ。
「サキ?」
「ちょっとときめいてしまったのでキスします」
「ちょっ!ストッ…」
俺は成すすべもなくサキに口をふさがれる事になった。
解放されたのは一向に戻ってこない俺とサキを迎えにきたミレイとカナタがやってきて引き剥がされるまでキスされてしまった。
抵抗出来ないからと舌まで入れられてしまい大変な状況だった訳だが…。
サキが2人に説教されている間になんとか抑える事が出来た。
◯あとがき
ほんとは前章にて入れ込むつもりだったのですが、諸事情あって1章まるごと脳破壊されてしまったサキもようやく報われました。
メンタル的な思考はアキラに近く、罪悪感で自分に罰を与えていくタイプなので色々とこじれています。
実際、恋したきっかけはアキラの母親の影響も大きく好意と憧れの2つの感情で揺れていたのも自身の気持ちに気付く遅れにに繋がっています。
パートナーへの性的依存度が高いタイプなので気をつけないと一番先にお手つきをしそうなキャラです。




