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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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グレモリー

 実は沙月にはすでに話してあった。

「そろそろダンジョンの外に出なくてもいいのか?」

「ああ、実は接触を待ってるので出ちゃうと不味いんですよね」

「接触を待ってる?」

「ダンジョン内に長く滞在してると悪魔から接触があるんですよね?」

以前、日和の接触があった件は沙月には話していなかったのだが…。



「長期でダンジョンに滞在してると悪魔から接触があるのは、色々な所で情報がありますから」

どうやら知っていたようだ。

「ちょっとお話しておきたいなと思いまして…向こうもきっとシトリーの事も把握しているでしょうし接触してくる可能性がありますから」

と予想していた。



という訳でダンジョンの管理者である悪魔からの接触はこちらとしては望んだ結果だった訳だ。

しかし、俺としては完全に予定外だったことがあった。



「ここの管理者はあなただったのね、グレモリー」

シトリーが姿を見せる。

「お久しぶりですねシトリー、管理者をクビになったと聞いてましたが無事なようで何よりです」

「それで何か用があったのでしょう?」

「ええ、ここの探索者の為に作ったボーナスモンスターを狩り尽くされては堪らないと思いましてお願いに参りました」

「ご心配なく今後こちらには手を出さない事をお約束しますよ」

「それは何よりです…」

とグレモリーは頭を下げた。



「ただこちらも一つお願いがありまして…」

「こちらとしては無理なお願いしている身ですので可能な事であれば」

シトリーやストラス、アガレスなんかと比べるとかなり話が分かる悪魔のように見える。

そもそもその気になれば強制排出も出来ると聞いているが…。

まぁ排出した後にまた来られたら無意味な訳だし向こうとしてもお願いしにきたという事だろうか。

「41層にもセーブポイントを作って頂く事は可能でしょうか?」

「なるほど…そういう方向のお願いでしたか構いませんよ。すぐに戻って作っておきましょう」

「ありがとうございます、ちなみにお伺いしたかったのですが先ほどのスライムに関しては後何体出る設定なのですか?」

「あなた達に5体倒されてしまったから残りは5体です。さすがにこれ以上は見過ごせずお願いに参ったしただいです」

「ここをメインに活動している探索者へのボーナスという扱いでしょうか?」

「41層以降を探索するにはレベルが必要ですから」

「でも、あれを一度でも倒せる探索者なら何度も倒そうとするんじゃないか?」

とカナタが呟く。



「普通は、1匹倒すのも死屍累々になるはずなので多少レベルが上がったからといって周回しようなんて考える人はほとんどいませんよ」

と笑われてしまった。

「では他の人には伝えない方がいいですか?」

「いえ、伝えてもらっていいですよ。ただ色々備えて覚悟を持って挑んで欲しいですが」

「脅威度も含めて伝えておきます」

という訳で今回の交渉は無事に終わった。



「あまり長く滞在されますとこちらとしては干渉せざる負えなくなりますので一度外に出てきて頂けると助かりますが…」

「41層のセーブを開けたらすぐに別のダンジョンにいきますので…」

「そうですか…41層のボスの1体目は面白いものを配置しておきますのでお楽しみ頂ければ…それでは失礼します」

そういって頭を下げてから消えていった。



「悪魔と交渉しようなんて無茶するわね」

とシトリーが沙月に向かって話しかける。

「話しが通じるタイプの悪魔で良かったです」


「戦いにならなくてよかった…正直生きた心地がしなかったぞ…」

と俺はグレモリーが消えた事でようやく口を開く事が出来た。

グレモリーが現れてからというもの彼女は俺から一切目を離さず俺を見極めるとでも言わんばかりに深く深く見透かされているような感覚に陥っていた。

そして膝を着く。

緊張が解けた事で完全に力が抜けてしまった。



「そこまでですか!?」

「ああ、無理だ。恐らく戦ったら一瞬で殺される…」

元のシトリーと相対したときでもあんな感覚はなかった…。

恐らくシトリーとは格が違う。

「人が多いダンジョンだとあんなに強くなるのか…」

「リソース不足だったダンジョンであってもあれだけの強さがあったのよ?当然リソースが充分なダンジョンであればさらに強くなるに決まっているでしょう」

とシトリーが呟く。



「悪いがあれに勝つならももっとレベル上げてスキルも強化しないと無理だな…ってか基礎レベル高くないと無理だな。そもそもの戦いの舞台に上がれない」

「アキラさんがそこまで言うという事は相当ですね…」

「ああ、だけど目標も出来た事に感謝だな…あのレベルまで上がれば良いわけだからな」

恐らくではあるが、圧だけを考えると…俺よりもレベルが20は上であると思える。

レベルが強さの絶対的指標という訳では無いが、ある程度のレベルがないと戦えないのも事実である。

一番厄介なのはモンスターとは違い一定の行動パターンがないという点である。

正直パターンが決まっているモンスターであればレベル差があっても倒す事は出来たりする。



「まだまだ精進しないとな…」

という訳で41層のセーブポイントを開けにいった訳だが…。

ちなみに41層はゴーレムの出現階層である。

「私が申し出た事とは言え…ゴーレムを大量に狩るのは面倒ですね…」

ハワイとは違う迷宮型フィールドではないのは助かるのだが、洞窟フィールドなので数体を一緒に相手をすることになるのがそれなりに面倒ではある。

俺とカナタがいるのでゴーレムに関してはそこまで困りはしないのだが…。

「ってかここはゴールドゴーレムなんだな」

「40層もですがゴールドラッシュですね」

硬さは普通のゴーレムよりも硬かったが…。

レベルも上がり全員のスキルがランクアップしたおかげで全体の攻撃力が上がり硬さが上がったゴーレムでもすんなり倒す事が出来た。


そして見つけたオブジェクトの周りのゴーレムを一層してからオブジェクトを壊した。

そして現れたのは…。

「オリハルコンゴーレムでも出るのかと思ったんですけど…」

と沙月が呟く。

「色が違うな…」

「ヒヒイロカネゴーレム…」

どうやら沙月が『叡智』で見たおかげで正体がわかったようだ。


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