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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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絶倫

 オーク狩りを続けていて初めてという訳では無いのだが、スクロールがドロップした。

「このスキルほんとに縁があるな…」

と拾い上げて沙月に渡す。

「あっ…『絶倫』ですか」

俺と沙月はすでに取得済み。

有用性はすでに確認しているが、沙月は難色を示している。

「誰か使えばいいんじゃないか?」

「有用なスキルなんですけど…うーん…相談ですね」

「スクロールのドロップなんて初めて見た…『絶倫』?」

とスミレが質問してきた。

「2年位探索者してるのにないのか?」

「あんまり下層にいかなかったからね…『絶倫』?」

本業探索者という事でもなければスクロールはほとんどお目にかからないらしい。

カナタ達は、ずっと探索者として活動してたのでそれなりに経験はあるらしいがそれでも平均すると1ヶ月に2個位らしい。

カナタたちはドラゴンメインにしてたという背景もあるので他のパーティはもう少し多いかもしれないとの事だったが…。



「なんでそんなに確認するんだよ」

「『絶倫』ってあの絶倫よね?」

「どの絶倫のことかわからんけど多分思ってる通りだぞ」

そう返答をするとじとーっとした目でこちらに訴えて来た。

「そんな顔するけどかなり有用なスキルなんだぞ、気力体力増強するから…寝不足とかも平気になる」

「へぇ…そうなんだ」

と一瞬勘違いか?みたいな反応になったと思ったのだが…。

「まぁその名の通り性欲も増強しますけどね」

と沙月がいらん補足を入れてきた。

「やっぱりえっちなスキルじゃない!」

「俺と沙月は取得してるけど特に問題ないから別にそんな変なスキルじゃないぞ」

「取得してるんだ…ふーん…そうなんだ」

「その目をやめろ」

とくだらんやり取りをしていたのだが…。



「おかしいだろ…」

「まぁ確率は確率ですからね、1%でもあるなら落ちる時は落ちますよ」

「百歩譲って別のスクロールが落ちるならいいけどなんでまた『絶倫』なんだよ」

「さぁ?まぁオークのデフォスキルが『絶倫』なので仕方ないかと」

納得いかねぇと思い1日オークを狩り続けた結果合計3個の『絶倫』のスクロールがドロップした。

「落ちすぎだろ」

「まぁ逆にオーク肉3個しか落ちなかったし」

「そう考えると収束してるともいえるのか…」

正直ここのオークは兵士タイプなのでそもそもの保有スキルが少ないのも影響しているがこれはひどい。

それなりに狩りをしている俺達ではあるが、ハワイではこんなに落ちる事はなかった。


狩りを終えて夕食の時間だが昨日と同じくオーク肉の今日はカツ丼である。

「こんな高級肉をカツ丼て…」

「美味いもんはどう食べても美味いんだ」

当初はステーキ等で食っていたのだが食卓にあがる頻度が高くなりすぎてあまりありがたく無くなっていた。

昨日は豚しゃぶで食べたが、実は最近はトンカツや豚丼などで食ベる事も多く結構な頻度で高級肉を食していた。

実は色々な食べ方をしていた気付いたことなのだが、一番美味い食べ方がある。

そして今日はそれも一緒に出している。

「なにこの豚汁…飛びそう」

「「「わかる」」」

「オーク肉を使った料理で一番美味いのってこれなんだよなぁ…」

「初めて作った時は全員飲んでから言葉を失いましたからね」

オーク肉の出汁がすべて染み出した豚汁こそが、至高だと気付いたのは余った肉をまとめて鍋に入れて豚汁を作った時だった。

ってな訳で至高の豚汁に舌鼓しながら夜が更けていった。



翌日は、少し狩ってから昼前には帰還石で帰還した。

「とりあえず今日狩ったやつを納品しにいきますかね」

「色々ツッコミ所があるけど突っ込むのも野暮な気がしてきたわ」

「本当はダメなんですけどね、向こうも把握してますから」

基本的にダンジョンでドロップしたものはここで出る時にすべて提出必要がある。

今回はオーク肉や魔石なんかは受付に提出したが、スクロールやそれこそオーク肉も少し量を誤魔化して提出している。

帰還石前に全員でオーク肉を持てるだけ持ってから使って受付まで持ってきていた。

合計で5個のオーク肉をカナタに提出してもらい受付はちょっとパニック状態になった。

色々踏まえて人が空いている昼少し前に帰ってきたのだがさすがの探索者ブームそれなりに人がおりカナタが提出する姿を見て少し辺りが騒がしくなった。

魔石等のアイテムも含めてすべてこちらで引き取りにしてもらい、鑑定書をもらった上でそのままゲートをくぐる。

「注目されるのは未だに慣れないな」

と呟くカナタであった。



そしてそのままかなり目立つのだが、そのまま例の肉屋に連絡を入れるとすぐに取りにいくと言われたがこっちは昼飯も兼ねていたのでどうせならとそのまま持っていく事に。

ちなみにカナタに続いて歩くのはスミレにお願いした。

「なんで私?」

という顔をしていて訴えていたが、これはじゃんけんの結果なのだから仕方ない。

当初はカナタにすべて持たせていたのだが、サンタさんのようになってしまったので2人に分けて持ってもらっている。

なんだかんだ温泉施設まで到着すると…。

すでにオーナーが数人の従業員を連れて待機していた。

「ありがとうございます。まさかこんなすぐにご用意頂けるとは思いませんでした」

「普段はここで狩ってないので持ってくるなら早めのがいいかと思いまして」

「本当にありがとうございます」

「経理はこちらが担当なのでお値段の交渉等はそちらでお願いします」

とカナタが沙月を紹介して2人は関係者用の入口から入り、店の奥へと消えていった。

俺達も後に続いたが、お店の中の前回使った個室へと案内された。

おくつろぎくださいと言われたので…

「とりあえずなんか軽く頼むか」

「そうね…ってか完全VIP待遇ね…」

とりあえず適当に注文して来るのを待つ。

「そういえば、ツバキはいつ帰ってくるんだ?」

「予定では明日帰還の予定のはずよ」

「なるほど、2人は一緒に住んでるんだよな?」

「ええ」

「2人は拠点に引っ越すのか?」

「あんまり帰って来る事も無さそうだから賃貸だし引き払っちゃう予定よ」

「そうか、ならこの後は引っ越しの準備とかか?」

「そのつもりでいるわね。それなりに荷物もあるから大変そうだけど、沙月が手伝ってくれるらしいし心強いわ」

沙月のアイテムボックスは規格外なので引っ越しも1時間ほどで完了せることも可能だ。

ちなみに、俺達パーティのほとんどの日本の住所は組合に間借りしているフロアの住所が現住所となっている。

役所からの手紙や通販で頼んだ荷物の配送先もすべてそこに送られてくる事になっている。

以前は、そこから空輸してきてもらっていた。

最近は、定期的にこっちに来るので回収して帰っている。

沙月やカナタとはすっかり打ち解けたようで仲良くしているそうだが、頻繁に俺の昔の話を聞き出そうとしてくるらしく油断ならない。


そこから沙月達も合流して高級焼き肉を堪能した。


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