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現代日本でダンジョン生活!ハズレスキルで無双生活  作者: 色蓮
第7章 罪と罰

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幼馴染

 翌朝、色々と支度を済ませてからスミレと合流することになったのだが合流場所は会議室だった。

「朝からすみません。一応入社手続きという名の契約処理があるので…」

と沙月が書類を準備する。

「は、はい…」

「そんなに固くなる必要はないですよ、名前を書くだけなので」

「その言い方は詐欺師みたいだな」

「詐欺!?」

「ああ、でもほんとに書くだけなんですよ、まぁ破ると悲惨な事になりますけど」

俺達も一応契約を結んでいる。

結んでいる契約は魔石の所有権を委託してるのと後は能力関係の守秘義務のみ。

それに関しても命の危機に際しては放棄してもいいことになっている。



ただ、私欲で情報を売ろうとした場合は、とんでもない罰則と賠償金が課せられる上に国家機密に該当する為、問答無用で牢の中である。

まぁ俺達は全員一蓮托生といった感じなのでその心配はほとんどない。

「スミレさん、聞いておきたい事があるんですが親類、親族に関してはどうなってますか?」

「ええと、交流のある親類、親族は妹だけです。他は災害で…」

災害の被害は現役世代を直撃している、丁度俺達の親世代の犠牲者が一番多い。

俺達位の年代の人間は親が亡くなっている者が結構いる。

農家や、僻地に住んでいた者であれば直撃を免れている場合もあるが、基本的にそれなりに人の多い地域で仕事をしていた場合は、災害の直撃を受けている。

食料生産地には被害が余りなかった事を考えるとその辺りは考慮されていた可能性が高そうだ。



「それなら大丈夫かと思いますが、一応こちらで保護対象として設定することも出来ますのでご遠慮なく」

残念ながらパーティメンバーで家族が残っている者はソフィア位な者で残りは全員いない。

ソフィアに関してはアメリカ側の要職についているそうでアメリカ側で保護している。

なのでこの制度を利用しているのは、勝手に抜けていった日和の両親位だったりする。

「ツバキさんについては大丈夫。すでに話がついたそうなので帰還したらそのままこちらに所属してもらう事になります」

「事務所との交渉大変だったんじゃ?」

「お金で解決出来る問題なら安いもんですよ」

沙月に来る前に確認した所、2億で済んだそうだ。

下手に公表して国に睨まれるのを嫌ったようだ。

西園寺さんがいくらで移籍させてもらえます?って聞いたら2億と答えたそうでそのまま合意となったそうだ。

恐らく向こうはここから減額などの交渉が入ると思っていそうだが…。

「定時後の交渉でしたからね、そんな面倒な事を彼女はしませんよ」

と沙月はばっさりであった。



心配がなくなったスミレは契約書にサインを行った。

「それじゃいきますかオーク狩りです」

「私はどうしたら?」

「とりあえずこれを使ってもらって後はレベル上がるまでは後衛で待機になっちゃいますね」

そういってステアップ用のスクロールを差し出した。

「いまどこから?」

「ああ、これも機密事項なんで気をつけてくださいね」

不安の表情を浮かべながらもスクロールを手に取る。

「あーし、初めてなんだけど…どう使えば」

とボロッと呟く。

「おっ!?それだそれ!」

俺の声に反応してか口を押さえる。

「昔はそんな口調だったよな!ずっと感じてた違和感ってそれか」

「ちょっとやめてって気をつけてるけど、つい出ちゃうんだから」

「別にいいだろ?そっちのがお前らしいぞ」

「いい歳した大人があーしとか言ってたら恥ずかしいでしょうが!」

「TPOさえ弁えとけばそんなんどっちでもいいだろ?」

「ぐぅ…」

こちらを睨むようにジト目になるのも昔と同じだった。

「そうそうその表情も昔っぽい」

「やめてって」

そんなやりとりをしているとカナタに頭をはたかれる。

「いってぇ」

「イチャイチャ禁止」

と怒られてしまう。

「いやいや昔馴染みのやりとりみたいなもんだって」

「女性の顔を赤くさせてる時点で有罪ですよ」

と沙月からも釘を刺されてしまった。

そんなやりとりを得てオーク狩りをする為にダンジョンに向かう。



色々と手続きをしてダンジョンに入る。

俺達が装備をせずに中に入るのを見て困惑の表情を浮かべるスミレだったが…。

1階層は非常に混んでいるが、ここはダンジョンの中という事もあってこちらに気付く様子はなかった。

「今日は移動だけだしそこまで装備しなくても大丈夫だぞ」

「移動だけ?」

「オーク狩りにいくけど29層だしな、移動にそれなりにかかるからな。今日は移動だけで本格的に狩るのは明日だな。ってなわけでとりあえず乗ってくれるか?」

ダンジョンの大広間に出て人気が少なくなった所でスミレに伝える。

「えっ!?」

「えっじゃなくてほら」

そういって俺の背中を指差す。

「えっ!?どういうこと?」

「移動に時間掛ける必要もないからなさっさといくのに背負っていくんだよ」

「あーしを背負う…?」

そういって沙月とカナタの方を向く。

「私達は背負っての高速移動は無理なんです…」

「そもそものスピードが負けてるのに背負ったら追いつけないから」

と2人が呟く。


「ほら早くしろよ」

促されるままに俺の背中に恐る恐る乗る。

「しっかり捕まってろよ」

「う、うん」

そして思い切り踏み込み一気に加速する。

それに沙月とカナタが続く。


しばらくの間、1階層から10階層で高速移動する物体を見て新種のモンスターかと問題になったそうだが失礼な話である。

ちなみに20層までノンストップで行こうとしていたのだが途中でスミレからストップがかかりしばし休憩となった。


「まじであーしは死ぬかと思った。ねぇ聞いてる?」

「いやいや、大丈夫だってしっかり背負ってただろ?」

「そういう問題じゃなくて200km以上の速度で走るバイクに乗って怖くないわけないでしょうが!」

「ハハ、バイクだって」

「笑い事じゃなくて!」

こうやって気軽に冗談混じえながら話せる存在はちょっと楽しかった。



「まだ心臓バクバクいってんだけど!」

「中々出来ない経験だったろ、あれでも加減してるんだぜ」

沙月とカナタに併せてスピードは落としている。

「そもそも手が塞がった状態であの速度で走って怖くないわけ?」

「転ばなければ手は必要ないだろ?」

「ああ、もうそういうとこ!昔っからなんでみんな出来ないんだみたいな顔して普通の人は出来ないの!」

そんなやり取りをしていると…

「うわ、幼馴染マウント…」

「くっ対抗出来ない!」

沙月とカナタが茶化してくる。

すると急に気恥ずかしくなったのか俯き押し黙る。

「あんまり虐めてやるなよ、昔から打たれ弱いんだから」

「打ったのはあんただけどね…顔をぶん殴られたのは後にも先にもあれだけよ」

「あれはお前も悪いだろうよ!」

そんなこんなで休憩を終えてまた走り出したのだが今度はスミレの事を考慮してそこそこの速度で進行している。



ちなみに速度に関しては全員の中で圧倒的に速いのは俺。

その次がランファ、カレン、その後はソフィア、カナタ、ミレイ、サキがほとんど同じくらいでその後は沙月、アイラと続く。

スキルを使用しての速度だと変化はあるが、俺がトップであるのは代わりなしである。

これだけは胸を張れる。

そうこうしている間に29層に着いた。


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