愚か者の落日
ミラ・ジュンは笑い、トーガを見た。
「どうゆういみだ」
「トーガ・ギルガム、委員会からあなたに束縛指令が出ているのよ」
彼女の言葉にトーガの仲間達は彼が束縛される原因が思い当たる。
「オレに束縛指令だと」
トーガは顔色を変えた。
「そう、あなたが今まで行っていた違反行為が明らかになったから」
「お前がでたらめを報告したのか」
トーガはミラ・ジュンに怒りをぶつける為に襲いかかる。
「あなたの束縛指令はあなたと会う前から出されているのよ」
ミラ・ジュンはその攻撃を避けて言った。
「黙れ、このオレを束縛できる者はいない」
トーガは呪文を唱えて、彼女に向けて打ち出したが、ミラ・ジュンの元へ辿り着く前に、魔法は消滅する。
「どうゆうことだ」
その時、仲間達はミラ・ジュンのあることを思い出した。
「トーガ、お前の負けだ。もう、諦めろ」
「どうゆうことだ」
トーガは仲間達を睨み付ける。
「彼女はオールナインだ」
「オールナインだと」
トーガは仲間達が言った言葉を口の中で繰り返し驚いて、彼女を見た。
「光の聖魔導師」
トーガは彼女の通り名の一つを呟く。
「そのおりだ。つまり、彼女は六元素すべての最強魔法を使えるとゆうことだよ」
「そうだとすると」
トーガはあらためて彼女を見た。
「そう、ボクとしても、穏便に済ませたかったのに」
ミラ・ジュンがため息を漏らして、トーガの顔をみる。
「たしかに、アレを見せれば、こいつらを黙らせることは可能だったね」
再び彼女が口を開いた。
「なんだ。アレとは」
トーガが訊ねると、仲間達はあることを思い出す。
「間違えなく、彼女は、金の称号を持つ者だ」
「ツインズ・ハートのどちらが持っているのだ」
トーガはミラ・ジュンを睨み付けて言った。
「形式にはボクだよ」
彼女が言うと、今までのミラ・ジュンの口調などで、ボクを一人称としている方が金の称号を持っているのはミラだとトーガの仲間達は判断する。
「わかった。ミラよ。此処は彼女に従おう」
「冗談じゃあない、このオレがどんな違反をしたのだよ」
トーガは声を張り上げた。
「それは、あなたには、スカウトの資格、金の称号で星三つがないのに、魔導師になりたくない者をまで、己の勝手な思いで魔導学校に」
「黙れ、あいつらの魔力は魔導師にならないと宝の持ち腐れだ」
トーガが叫ぶが、ミラ・ジュンは静かに言う。
「それを決めるのは本人達よ。自分でその魔力の使い道を探し出して考える。道はいくつもあるのだから」
「そのおりだな、道は決められてはいない」
アックスが静かに言った。
「それは、それだ。だが、オレはあいつらに道を教えたのだよ」
トーガが言うと、彼女が言う。
「無理やりお前にはこの道しかないって決めつけてね」
「黙れ、お前の金の称号をオレは認めない」
トーガはミラ・ジュンを睨むが、仲間達が言った。
「トーガ、彼女が自分から、金の称号を見せたかね」
トーガはそのことを思い出す。あの時、ミラは魔力が尽きていた為に、ジュンを代理としてたてて、金の称号を見せて、ミラからの伝言と言って、結界を強化する方へ命じることも可能だった筈だ。だが、自分以外はそれに従ったが、おそらく、自分は反発してそれを無視をしただろう。彼女は魔王の魔力を回収したのだろう。
「この件はボクにも非があります。だけど、スカウトの件は別です」
ミラ・ジュンはトーガを見た。




