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もしも十年前に戻ったら  作者: 茶々
第1章 動き始める人生
22/28

#22初めての生徒会



「失礼します」


「はーい」


 生徒会室にノックをして、ドアの前から声をかけると女性の声が聞こえてドアの方へと近づいてくる気配がする。

ドアが開くとそこにはおそらく二年生であろう女子がいた。ドアの隙間から見える机のところには男子の先輩が二人と女子の一年?がもう一人いた。


「あ、えっと今日から生徒会に体験入部…?部ではないか。えっととりあえず生徒会を体験させていただくことになっている河野です」


「はいはい、浅見先生から聞いてるよー、めちゃくちゃ頼れる男子が手伝いに来てくれるってね。君、新入生代表だった子だよね?」


「えっと、はい」


 どうやら顔は知られていたらしい。まあ入学式で前に立ったのだから知られていても何もおかしくないか。


「とりあえず入って入って!色々手伝ってもらいたいことあるし!…主に書類整理だけど」


 先輩に促されて僕は生徒会室に足を踏み入れる。

生徒会室は妙に生活感があった。電気ポットがありインスタントのお茶やコーヒーが置いてある。

そして傍らには軽くつまめるお菓子なども置いてあった。なんというかとても休憩するのによさそうな部屋だな。いや、仕事する場所だけど。


「紅茶入れるからとりあえず座って待ってて」


「ありがとうございます。どうぞお構いなく」


「いいっていいって、もう生徒会の一員みたいなものだし」


 いや、まだ来てから一分ぐらいしかたってないからさすがに一員ではないだろう…。



 トン、と僕の前にマグカップが置かれる。

紅茶の香りが漂ってきて落ち着く。


「さて、とりあえず自己紹介しておくね。まず私が雪宮麗(ゆきみやれい)だよー。えっと二年で一応時期生徒会長候補!」


「で、次はこのぼーっと書類みている男子がわたしと同じ二年で田中圭太(たなかけいた)


 雪宮先輩が指をさしながら紹介をする。こちらをちらっとみて軽く会釈してくれたので会釈し返しておく。


「で、向こうの眼鏡かけてる人が生徒会長の霧島桐谷(きりしまきりや)先輩。入学式で見たよね?」


 入学式で見た先輩を指さしながら紹介をしてくれる。こちらは特に会釈とかなかったので僕の方から頭を下げておいた。そしたら返してくれた。


「で、この人が今副会長の多野京子(たのきょうこ)先輩。小っちゃくてかわいい先輩だよー」


 雪宮先輩が多野先輩をそんな風に紹介する。まさかの三年生でしたか…。小さくてかわいい人なので先輩感がなかった。。座ってるからわかりにくいが身長も明らかに小さい。


「雪宮ちゃん!そういう紹介の仕方はやめてよー」


 多野先輩が雪宮先輩の方を向いて怒っている。いや、迫力がなさ過ぎて怒っているように見えないが。


「えっと、多野先輩。よろしくお願いします」


「あ、ごめんね!うんよろしくね!」


 ちなみに霧島先輩と田中先輩はここまでのくだりを特に気にすることもなく自分の作業に集中している。

 生徒会の男子は全体的に寡黙で静からしい。

女子二人はとても騒がしいが。


「あ、自分の自己紹介を忘れていました。えっと、一年一組の河野颯太です。高校に入ったら生徒会に入りたいと思っていたので今回は体験させていただきに来ました。よろしくお願いします」


「よろしくー」


「よろしくね~」


「よろしく…」


「よろしく」


こうして僕の生徒会体験が始まった。




 自己紹介が終ったあと、雪宮先輩が仕事内容を軽く説明してくれた。

特に難しいということはなくてただ面倒くさいような仕事が多かった。

ちなみになぜ二年の雪宮先輩が指導しているかというと、中間テスト終了後にある生徒会選挙で生徒会長が決まったら今の生徒会長と副会長は生徒会を引退するからだ。

そして雪宮先輩はほぼ確実に生徒会長になると思われるので、このように生徒会長がやるような仕事もやり慣れておいているらしい。

フランクな感じだが結構しっかりしている人らしい。現に二年では成績上位をずっと保っているとか。


「まあこんな感じかなー、なんかわからないところあった?」


「いえ、大丈夫です。えっととりあえずこのファイルの書類を分ければいいんですよね?」


「そだよー。じゃあさっそくだけど任せちゃっていい?」


「はい大丈夫です」


「んじゃお願いねー」


 そういって雪宮先輩はPCを開いて何か作業をはじめた。

僕もファイルを開き、去年の資料と今年の資料、そして今後使う資料と仕分ける作業を始めた。



・・


・・・



「ふぅ」


「お、もう終わったの?」


 僕がファイルを閉じたらPCから顔を上げた雪宮先輩が声をかけてくる。


「はい、一応ここにある資料は分けましたよ」


「ありがとー、面倒な作業だからってずっと後回しにしてたんだよねー本当助かるよ」


 確かに面倒な作業ではあるが、単純作業なので僕は結構得意だ。同じことを淡々と繰り返すの好きなんだよね。


「ほかに何かやることありますか?」


「んー今日は特になにも…」


「河野くん河野くん」


 雪宮先輩の言葉を遮って多野先輩が僕の名前を呼ぶ。


「どうしました?」


「ちょっと荷物持ち任せてもいいかな?」




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ありがとうございます。


少しずつ物語を動かしていこうとしています。

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