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早朝に、祈織の手を引いて佳子のマンションを後にした。朝の太陽が目に染みる。スマホがハッキングされている以上は、いずれ新しいスマホにして携帯番号も変えなければ安心できない。でも、まずは詩音がライトへの支援を打ち切るにはどうしたらよいのかと考えていた。
タクシーを止めて「アメリカンビレッジまで」と告げる。
車は58号線を北上していく。窓を開けると海風が吹いて気持ちいい。ほんのり潮の薫りがする。天気は良好。こんな日は何もかも忘れて遊び倒したい。まずは、ホテルでシャワーを浴びて、祈織の衣服も買ってあげたい。
「運転手さん。アメリカンビレッジの近くでおすすめのホテルありますか?」
「色々あるさ~。ご夫婦なら、アメリカンビレッジ内にあるベッセルホテルなんかおすすめだね」
運転手のセリフに祈織はニヤニヤする。
「じゃあそこでとめて下さい」
「わかったさ~」
沖縄訛りの言葉を久しぶりに聞いてなんだか安心する。
アメリカンビレッジに到着し。ほどなくしてホテルへと辿りついた。現金でお会計をし、おつりから缶コーヒー2杯分ほどのチップを渡した。運転手の説明によるとベージュ色した建物が本館でオレンジ色が別館らしい。ちなみに本館がおすすめということだった。
受付でチェックインをする。とりあえず、プレミアムオーシャンビューツインを一泊だけとって、もしかしたら連泊するかもしれないと伝えた。フロントデスクには、お菓子のサービスがあり、ウエルカムドリンクもあるようだ。さんぴん茶とお菓子を持って、アキラのラッキーナンバーである9階へ上る。
南国らしい白とオレンジを基調としたルーム内には、ベッドが2台あり、ゆったり座れそうな椅子も2つある。テレビや作業できそうなカウンターテーブルまで揃っていて、この部屋はできれば涼子と遊びに来たかった。
「祈織ちゃん、先にシャワー入っておいで」
「え?いいんですか?じゃあお言葉に甘えて」
アキラたちは特別な荷物などもたない。あるけど使えないスマホと財布とタバコ一式、そしてメモ帳だけである。まるで都会に住む遊牧民のようだ。しかし、スマホが使えなくなって、仕事が滞っている。メール鑑定は佳子が代わりにやってくれているが、クライアントさんからの連絡に関しては、早く返信しなければ信用を失うことにも繋がりかねない。
アキラはもう一度、ライトの鑑定書を思い起こしながらメモに書き起こした。
マジカルカラー【黄色】深層心理【純】パーソナル【全】ハートレベル【4.9】行動力【8千万】
見れば見るほど、キレやすいことが解る性格である。しかし、行動力が低い。行動力が高い詩音に言われるがまま、ついてきたことが解った。けれども、ライトを一度でもキレさせたらただでは済まない。祈織の話では武器を使うことも厭わないという。しかも、祈織を酒ビンで殴ろうとしたのは事実である。
祈織が浴室から出てきた。一糸まとわぬその姿に、はっとした。
祈織はどんどん近づいてくる。
「ねぇ、抱いて」
「………」
アキラが戸惑っていると祈織の方からぶつかるように抱きしめてきた。ベッドに倒されると、祈織が強引にTシャツを脱がす。
「祈織ちゃん。落ち着いて………」
「さっき佳子先生とエッチなことしてたくせに」
気づかれていたのか、アキラは思った。
これじゃどっちが男なのか解らない状況である。
祈織はキスでアキラの唇を塞ぐ。髪の毛をむしられ、首を絞められ、完全に犯されれている。
「女に犯されるってどんな気分?」
祈織は挑発的な目つきで言う。
頭に血が上ったアキラは、祈織の髪の毛を掴み、反転して強く抱きしめた。
「もう後のことはしらねぇぞ!中出ししてやる」
アキラは祈織の股間に手を伸ばす。すでに濡れていた。
フル勃起したペニスを祈織の中へ入れる。
そのまま、5秒ほど静止すると、祈織の膣がぎゅっと締まってくる。
ゆっくりピストンしていくと
「もっと激しく!」
祈織は叫ぶように言う。
「もっと!壊して!めちゃめちゃにして!」
アキラは正気を失っていた。
無我夢中で突き続ける。このまま殺してやりたいとさえ思った。
祈織は狂い踊る。アキラのダンスはピークを迎えようとしていた。
「イク!」
そう感じた刹那、祈織の中に精子がどくどくと流れていって吸い込んだ。
アキラはペニスを抜き祈織の隣に勢いよくダイブした。
(もう何もかもおしまいだ)
占術師として積み上げてきた地位も名誉も信頼も、何もかも。
一睡もしていないアキラは最後の欲を使い果たしそのまま深い眠りへと誘われた。




