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『最弱ダンジョンの配合士 ~誰も知らない配合で最強ダンジョンを目指します~』  作者: もかどら


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36/223

第36話 ランキング戦開幕

ランキング戦まで十二日。


アルベルトは待つのをやめた。


「行くか」


「何をです?」


「準備だ」


「嫌な予感しかしません」


その予感は当たった。


◇


翌日。


ランキング戦まで十一日。


アルベルトはDPを大量投入した。


召喚。


召喚。


さらに召喚。


結果――


スライムが増えた。


合計十二体。


「またですか」


「まただ」


「ゴブリンじゃなくて?」


「スライムだ」


安い。


働く。


素材になる。


アルベルトにとって最高だった。


◇


さらに翌日。


ランキング戦まで十日。


配合開始。


スライム同士を融合。


ビッグスライム追加。


さらに配合。


シャドウスライム追加。


DP回収効率も上がる。


忘れられた洞窟は小さいながらも回り始めていた。


◇


ランキング戦まで八日。


通知。


⸻


ランキング戦エントリー完了


対戦相手決定


989位


小鬼の巣穴


⸻


「決まりましたね」


「ああ」


ついに来た。


アルベルトは落ち着いていた。


むしろ静かすぎた。


リリスの方が緊張している。


「勝てますか?」


「分からない」


珍しい返答だった。


だが続きがある。


「ただ」


「ただ?」


「勝ち筋はある」


◇


ランキング戦まで五日。


最後の偵察。


見張り台。


巡回。


ホブゴブリンウォリアー。


全て確認。


変化なし。


アルベルトは静かに頷いた。


十分だ。


これ以上の情報は要らない。


◇


ランキング戦まで三日。


シャドウリーパーの訓練終了。


シャドウスライムの潜伏訓練終了。


アルベルトは作戦を最終確認した。


やることは変わらない。


群れは無視。


ホブゴブリンロードのみ狙う。


以上。


◇


ランキング戦まで一日。


忘れられた洞窟。


中央広間。


アルベルト。


リリス。


シャドウリーパー。


スライム達。


全員が集まっていた。


ダンジョンコアが赤く光る。


⸻


ランキング戦開始まで


10


9


8


⸻


カウントダウン。


ついに来た。


忘れられた洞窟にとって二度目のランキング戦。


そして。


初めての格上挑戦。


リリスが小さく息を吐く。


「緊張しますね」


「ああ」


アルベルトも頷いた。


少しだけ。


本当に少しだけ。


◇


0。


その瞬間。


世界が白く染まった。


転移。


ランキング戦専用フィールド。


荒れた岩場。


そして正面。


大量のゴブリン。


ホブゴブリン。


ホブゴブリンウォリアー。


さらに奥。


王のように座る一体。


ホブゴブリンロード。


配合眼が反応する。


⸻


ホブゴブリンロード


脅威度:高


⸻


敵軍二十七。


こちらは少数。


普通なら絶望的な戦力差。


だが。


アルベルトは笑った。


「予定通りだ」


ホブゴブリンロードは油断している。


当然だ。


格下が正面から来たように見えるのだから。


しかし。


その時。


誰も気付いていなかった。


影の中。


シャドウリーパーとシャドウスライムが既に消えていたことを。


◇


ホブゴブリンロード討伐作戦。


開始。


忘れられた洞窟の運命を賭けた戦いが、ついに幕を開けた。

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