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『最弱ダンジョンの配合士 ~誰も知らない配合で最強ダンジョンを目指します~』  作者: もかどら


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第36話 ランキング戦開幕

ランキング戦まで十二日。


アルベルトは待つのをやめた。


「行くか」


「何をです?」


「準備だ」


「嫌な予感しかしません」


その予感は当たった。



翌日。


ランキング戦まで十一日。


アルベルトはDPを大量投入した。


召喚。


召喚。


さらに召喚。


結果――


スライムが増えた。


合計十二体。


「またですか」


「まただ」


「ゴブリンじゃなくて?」


「スライムだ」


安い。


働く。


素材になる。


アルベルトにとって最高だった。



さらに翌日。


ランキング戦まで十日。


配合開始。


スライム同士を融合。


ビッグスライム追加。


さらに配合。


シャドウスライム追加。


DP回収効率も上がる。


忘れられた洞窟は小さいながらも回り始めていた。



ランキング戦まで八日。


通知。



ランキング戦エントリー完了


対戦相手決定


989位


小鬼の巣穴



「決まりましたね」


「ああ」


ついに来た。


アルベルトは落ち着いていた。


むしろ静かすぎた。


リリスの方が緊張している。


「勝てますか?」


「分からない」


珍しい返答だった。


だが続きがある。


「ただ」


「ただ?」


「勝ち筋はある」



ランキング戦まで五日。


最後の偵察。


見張り台。


巡回。


ホブゴブリンウォリアー。


全て確認。


変化なし。


アルベルトは静かに頷いた。


十分だ。


これ以上の情報は要らない。



ランキング戦まで三日。


シャドウリーパーの訓練終了。


シャドウスライムの潜伏訓練終了。


アルベルトは作戦を最終確認した。


やることは変わらない。


群れは無視。


ホブゴブリンロードのみ狙う。


以上。



ランキング戦まで一日。


忘れられた洞窟。


中央広間。


アルベルト。


リリス。


シャドウリーパー。


スライム達。


全員が集まっていた。


ダンジョンコアが赤く光る。



ランキング戦開始まで


10


9


8



カウントダウン。


ついに来た。


忘れられた洞窟にとって二度目のランキング戦。


そして。


初めての格上挑戦。


リリスが小さく息を吐く。


「緊張しますね」


「ああ」


アルベルトも頷いた。


少しだけ。


本当に少しだけ。



0。


その瞬間。


世界が白く染まった。


転移。


ランキング戦専用フィールド。


荒れた岩場。


そして正面。


大量のゴブリン。


ホブゴブリン。


ホブゴブリンウォリアー。


さらに奥。


王のように座る一体。


ホブゴブリンロード。


配合眼が反応する。



ホブゴブリンロード


脅威度:高



敵軍二十七。


こちらは少数。


普通なら絶望的な戦力差。


だが。


アルベルトは笑った。


「予定通りだ」


ホブゴブリンロードは油断している。


当然だ。


格下が正面から来たように見えるのだから。


しかし。


その時。


誰も気付いていなかった。


影の中。


シャドウリーパーとシャドウスライムが既に消えていたことを。



ホブゴブリンロード討伐作戦。


開始。


忘れられた洞窟の運命を賭けた戦いが、ついに幕を開けた。

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