4.神の特典と転生
女神は気を取り直すと、説明を始めた。
「では、神の特典についてですが、所謂『チート能力』ですね!」
・言語習得『あらゆる言語の習得が可能』
・経験値向上『通常の100倍の経験値を獲得』
・魔力の才能『潜在魔力の上限突破』
(魔力特性の枠を超えて魔術の習得が可能)
・体術の才能『体力の上限突破』
(副次的に体を使うあらゆる技術の習得が可能)
・鑑定及びストレージ
(アナライズ及びアイテムボックス)
「これらが山樫さんに与えられる基本的な神の特典となります」
「あぁ、異世界特典パックというやつですね、技能は習得しやすいのかな?器用貧乏まっしぐらな気もしますね」
「では"適性"という特典も加えましょう。あらゆる面に適性が発現します」
「そっちの方がチートな気がしますね」
「ゴホン!あと失礼かと思いましたが、山樫さんの記憶を覗かせていただきました」
「プライバシーを覗くのはさすがに勘弁してほしいです」
セクハラですか?という言葉は飲み込んだ。流石に女神様といえど個人のプライバシーを覗かれるのはどうかと思う。男性たるもの、異性には少し見せられない部分も存在するのだから。しかし、その訴えを女神は聞こえなかったのか、話を進めようとする。
「山樫さんのストレージに追加として、見合った武具を入れておきます。"神級"武具ですので、所有するだけで色々と付いてますが、気に入ると思いますよ?キャピ♪」
「茶目っ気だしてもだめですよ…」
「副次効果の一つに盗難防止と所有者登録もあるんですよ♪」
「じー……」
「ごめんなさい……」
「許します」
「許された!あ、私のことはクリスティアーネと呼んでかまいませんよ?山樫さんにはご迷惑をおかけしていますし、これから長いお付き合いになりますので」
初対面の女性、しかも女神様を呼び捨てにするのは気が引ける。しかし、呼ばなきゃバチを当てるとか言い出しそうな表情を女神様は見せている。折れそうにない、仕方がないので今後はクリスティアーネと呼ぶことにしよう。
……長いな……アーネかスティと愛称みたいにで呼んだら怒られるだろうか?
「スティでいいですよ?」
心が読めるんだったなこの女神様は。
「……アーネでは?」
「スティでいいですよ?」
「気に入ったんですね。ではスティさん、よろしくお願いします。ところで、私の転生先はどのような場所でしょうか?」
「敬称も丁寧語もいりませんよ?」
「あ、はい……ゴホン……ではスティ、私の転生先はどのような場所なんだ?」
「はい♪山樫さんの転生先は、地方の比較的に裕福な伯爵家の三男としております」
「伯爵で三男なら家を継ぐ立場ではないのか、じゃぁ自由に動けるわけか」
転生先は【ヴァイト辺境伯領】の三男…『旗本の三男坊』みたいな感じか。かの有名将軍様がチャンバラ三昧の時代劇から取って付けたような設定だ。あれ面白いんだよな、あれ?スティは時代劇見てそうだな?見た眼とは裏腹に良い趣味している。
隠れて一人で『その方らの目論見、しかと聞いたぞ…』とエコー演出で遊んでいるそう違いない。いい趣味してますね。おや?スティさん顔が赤いですよ?
「あー…すみませんでした?」
「しりません!さっさと転生してください!あ!15歳に行われる成人の儀は、私が務めますからね!」
スティがそう告げると、頭に急激な衝撃を受けたような感覚を覚える。これが転生時の感覚なのか不明だが、私怨が入っているんじゃなかろうか?鍛錬で頭を痛打したときの感覚に似ているなぁ。そんなことを考えながら山樫杖一郎の意識は途切れていくのであった。
「暴れん坊ジェネラル」はよく見てました。
次章から転生後の物語がスタートです。
×経験値100倍
〇経験値10倍
ミスですが、このまま100倍でぶっこみます!!
12月3日修正




