第54話〜疑心暗鬼
書かせていただきます この作品も時間があれば 鍵閉めようと思います。よろしく お呼びになっていただけましたら幸いです。カムランは生きていました。純一はどうなるのでしょうか?お楽しみいただけましたら幸いです。
「そうか、そういうことか。まあそれも良しとするか」
男の方が答えた。純一は、発言者の顔を確認したかった。顔を確認すれば AIロボットのカメラアイが映したのと同一人物かどうかがわかるというものだが。しかし、一瞬でも顔を出して目視確認するのも、恐ろしくてできなかった。もし見つかりでもしたら、老婆は必ず純一を許さないだろう…、確信があったから。
また男の野太い声が無遠慮にした。
「それにしても、腹減ったなぁ。なんか喰いたいわ。海苔しみたれ弁当でもいいから売ってるとこねえかな?」
「知るかい。我慢せえ」
老婆っぽい声が返事をした。とすると、この場にいるのは、純一を除けば、老婆とお爺のふたりだけということになるのか?
老婆だけなら純一でも仕留められそうな気もするが。いや、油断は大敵だ。人は見かけによらないというものだ。気を引き締めた。
と、もう一人分の足音がしてきた。なんだか弱々しい 足音が。
「あのう…」
新たなる人物、それは男性のようだ━━の声がした。声まで弱々しい。足音と声は同一人物か?
そうだ、思い出した!純一は、あやうく声をあげそうになった。
老婆だ。あの画像に映された老婆が目の前にいる老婆なのだとしたらどうだ。老婆は確か 銃器を持っているはずだ。それもかなり強力な。独特な銃声のする初めて見る 銃だったと思う。
あの銃の弾丸、ここに辿り着くまでの間にもう撃ち果たしたのだろうか?残弾があるのならば 油断は全くできない。
あの老婆には、情けも勇者もないはずだ。平気で銃を撃つはずだ。彼は震え上がった。しかも、今やさっきの弱々しい声の人物まで加わっている。
「カムランさんよ。どうだい?どうしたいの?好きに言ってほしいな」
親爺が静かに言った。カムランと呼ばれたのは、弱々しい声の男のようだった。
何とかして、老婆の持っているだろう銃の残弾を知りたかった。
純一は、巨大なタイヤの裏で、しゃがみ込んだ。すぐに大きめの石ころが見つかった。拳よりはるかに大きな石 だった。
お呼びになっていただきまして誠にありがとうございました。




