第51話〜発見?
探せていただきました。なんだか同じような場面が続くのですが 読んでて飽きないでしょうか?引き続き こちらの作品も書いていきたいと思います よろしくお願い申し上げます。
普段から運動のうの字もしていない純一にとっては、悪路での歩行は堪らない苦行であった。
まして 今は、あの見憶えのあるトラックの停まっている地点まで、全速力で歩かなければならなかった。あの地点でトラック運転手が目的を果たし、再び 車に乗ってどこかに行ってしまうのはいつなのかわからない。ならば全力でそこに向かうしかないのだ。
「逃さないぞ」
彼は独り言を言った。
気がやきもきして居られない。
「速く!速く歩け、僕よ!僕の命がかかっているのだぞ。だから、歩け!」
闘志を奮い立たせた。
汗が額を、頰を滝のように流れた。
「普段から運動はしておくべきだった」
後悔した。だが後悔しても仕方がなかった。
廃墟は少しずつ大きく見えていった。
途中、噛みつき引っ付き亀に遭遇した。純一はその生物を、大きく進路を迂回することによって回避した。彼にはそれ は何の動物なのかさえわからなかった。地面は次第にぬかるみ、泥濘地帯に入ってきたようであった。彼の靴は、情け容赦なく 泥に沈み込んだ。膝まで泥に浸かることもあった。しかし、彼は諦めなかった。1歩、また1歩と歩を進めていった。
ふと、視線を上げた。ずっと下ばかり向いて歩いていたのだ。目の前にあのトラックがあった。彼は歓喜した。
「どうやら間に合ったみたい」
独り言を言った。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました!おやすみなさいませ!




