第47話〜仕掛け
書かせていただきました。騙し騙されのデッドヒートです。お読みになっていただけましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。
「あ、あ…。嗚呼…あ…」
カムランは、尻を床につき、地を這うように動き回った。そんなことをしても無駄だということは分かっていたのだが、何もしなければ自分まで撃たれると思っていたのだ。
モブリーは薄く笑いさえ浮かべていた。
「ど…、どういうことだ?モブリー婆さん?」
やっとの思いで彼は訊いた。
「どういうことか。って?その口でよくもまあそんなことが言えたもんだ」
彼女は笑った。
カムランの腰には、治五郎から貸与された懐中電灯が引っ掛けられていた。
「なぜ?」
彼はまた問うた。
「知りたいかい?」
モブリーは落ち着いていた。たった今、人を殺めたとは思えないくらいには。
「ワイヤレスの隠しマイクさ。集音性が高いからひそひそ話でも聴こえるのさ」
「なに?!」
カムランは驚いた。まさか!彼は自分の腰に手を当てた。懐中電灯だ!懐中電灯を手に目を近づけて隈無く調べた。じきに、小型の集音マイクが見つかった。
━━くそっ!気づかなかった。迂闊だった!
心の中で叫んだ。しかし もう後悔先に立たずである。
くそっ!
カムランは床に唾を吐いた。
最読み添っていただきまして誠にありがとうございました。次も書かせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。




