第39話〜ネット視聴者遠山純一
書かせていただきます。本日最後の投稿となります。あとはお薬を飲んで寝させていただきます。本日もありがとうございました。おやすみなさいませ。
情報だ。
情報が何よりも欲しかった。しかし、それは余りに足りないのだった。
当局の配備したAIロボットを破壊していったあの罰当たりな老婆と中年男の二人組の行方に関する情報がだ。
当局の手を煩わせることもなく。もし、あの2人を捕まえることができれば、市民栄誉賞くらいには評させるかもしれない。
それで当局に媚を売っておかなければ、まさにロボットを現場近くに誘き寄せたと言われても反論出来ないくらいに黒に近い純一は、真っ先に逮捕 連行されてしまうだろうと思われた。
━━なんとかしなければ。
純一は緊張していた。今この瞬間、目の前に 当局の奴らがやってきたら、何の言い訳も出来ない純一は、問答無用で連れて行かれてしまうだろう。
そうなったら、離れて暮らしているパパやママにも心配をかけることになる━━。
それに、パパの経営するヒマネ油精製会社の経営にも、悪影響を及ぼすかもしれない。パパの会社は、政府との繋がりが利益の生み出しどころなのなのだから。
純一は、居ても立ってもいられなくなった。
とにかく PC のディスプレイを凝視した。カメラを次から次へと切り替えてみたり、ズーム 幅を変えてみたり、画質を抑える代わりにより広範囲を眺めてみたり、新たなロボットを招集したりと、様々な工夫をしてみた。だが手がかりは、得られなかった。
考えてみれば、あの二人を見つけたのは蛇の木街道だった筈だ。ならば、既にゴミ拾い会場を離れて、泥濘地帯を抜けた可能性は高いようにも思える。だとしたら、彼らをAI ロボットのカメラアイだけで見つけ出すのは不可能なのではあるまいか?
彼は、自ら足を踏み出し、外界に出て行かなければならない運命にあるのではないか?そう思うと足が震えてきた。自分にそんなことができるのだろうか?もうかれこれ何年も外の地面を踏んだこともない 彼に成し遂げられるのだろうか?しかし、出来る出来ないに関わらず、その覚悟は決めなければならなさそうだった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。また明日!




