第37話〜荷台
お風呂から出た後に急遽書かせていただきました。いよいよ新たなるメンバーでの旅が始まりです。この先も 不安だらけ。どうなっていくのでしょうか。
お楽しみにしていただけたら、幸せです
治五郎のトラックのコンテナになった荷台は、想像より遥かに大きく見えた。だが、荷台の殆どは中身が何やらわからぬ木箱に入った荷物がほぼ満載に近いだけ積んであった。結果的にジルコたちの入るスペースも本当にギリギリなのだが。カムランとジルコは僅かなスペースに、脚をへの字に曲げて座った。
荷物の劣化を防ぐための空調は働いているようで、内部の気温も不快ではないし、酸素欠乏 などになるような心配もなさそうだった。
治五郎は水筒に入った水と乾パンと懐中電灯を一つずつ渡すと、再び外へ出て荷台の扉を閉じ、外から施錠した。
そそくさと運転席に戻った彼はイグニッションを回し、エンジンを始動させた。
考えてみれば燃料であるヒマネ油の残りも無限ではない。フュエルメータを見ると、油の残量はエンプティにかなり近づいていたので、早くに 燃料補給をしなければならないと思った。この先にスタンドはあるのだろうか?こんな泥だらけな世界でもヒマネ油を譲ってくれるようなお人よしはいるのだろうか?
ふと、モブリーのかっちゃん銃の残弾は何発なのだろうかと、気にかかった。
治五郎は、アクセルを踏み込んだ。物凄い速度で、空中を飛んでいたベニイロかかとモドキが後方に流れて行った。エンジンの爆音によって、ぐあぐあという鳴き声は聞こえなかったが。
「こんなガタガタ道を全足力で走って、カムランさんやジルコさんは辛くはないかの…」
彼が隣に抜けて小さく言うと、モブリーは、
「死ぬよりマシじゃろう」
と薄く笑っただけだった。それは確かにそうだ━━。
治五郎も少し笑った。
遠くに建物らしきものが見えてきた。遠目から見ても廃墟か何かだろうと思うくらい古びれた石で出来た建物であった。
お嫁になっていただきまして誠にありがとうございました。




