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線路はいつか途切れる  作者: 秋村 楼
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repray.1

二週間が経った。


彼は、道という道を踏み外した。

能力(ちから)に溺れ、罪を手が10本あっても足りないくらい犯した。しかし、一切バレることはないのだ。誰にも気づかれないし、疑われない。


それがこの能力に対する、世界の欠点だ。


浩介は大雨の中、屋上にいた。今さっき金目になる宝を盗んだばかりである。屋上とは古典的だが、素人の感性なんぞこんなものだろう。


「警察は弱いなぁ〜ほんと」

浩介はもうあの三輪浩介なのだろうか。悪魔が取り憑いてるかのように、二週間前とは比べ物にならないほど、豹変していた。



浩介は屋上から屋上へ、跳び越えながら走っていた。だが、雨のせいかツルッとバナナの皮でも踏んだかのように滑り、屋上から落ちてしまったのだ。約40mの長さ、ひとたまりもない。


頭から真っ逆さまに落ちる浩介はすぐさま

「戻れ」



浩介は真っ逆さまで落ちている。

「え?…戻れ」



浩介は真っ逆さまで落ちている。

冷や汗をかいている。

「戻れ」



浩介は真っ逆さまで落ちている。


戻らない。いや戻っているのだが…


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