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第10話 攻略済みの脅威

現地に到着した俺たちを待っていたのは、変わり果てた森の姿だった。木々は薙ぎ倒され、地面には焦げた跡が広がっている。避難してきた村人たちの中に、見知った顔もちらほら見えた。


「カイト!」


駆け寄ってきたのは、ミラだった。無事な姿を見て、俺は思わず安堵の息をついた。


「村は……」


「みんな避難できた。でも、森の奥に潜んでいた『何か』が、ついに動き出したの。討伐隊も、何度か送られたけど……誰も帰ってこなかった」


その言葉に、周囲の空気が一段と重くなった。


現地の指揮官から改めて説明を受ける。魔物は「災厄級」に指定されており、生半可な戦力では太刀打ちできないという。だが俺には、確信があった。


「その魔物、たぶん……『森の首領フォレストロード』です」


「なに? なぜそれを――」


「攻略法、分かります。急所は喉元じゃなくて、背中の第二の目。あそこを一撃で破壊すれば、行動不能になります。ただし、正面から挑むと森全体に及ぶ範囲攻撃を放ってくるので、複数人での連携が必須です」


指揮官が目を丸くする。レイヴンも、隣で驚いた顔をしていた。


「お前、なぜそんなことまで知っている」


「……長い話になりますが、後でちゃんと説明します。今は、時間がない」


森の奥から、地響きのような咆哮が聞こえてきた。


もう、待ったなしだった。

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