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たいせつな ぬいぐるみ - 外科の新人の歩み -  作者: ぴい


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外科の新人の歩み44 恒例の女子会

 病院から仲良く3人でマンションに戻ると、内科の新人が料理を作る。


外科の新人「いつも悪いわね〜。」


内科の新人「タダで泊めてもらってるし、毎週楽しみで。」


同僚「先生のほうが大事なくせに!」


内科の新人「先生も夜勤金曜日に入れるから都合いいって。なんか私も勤務体系があなたと似てきたのよ。土日休みなのよ。」


同僚「手術に必要ならそうなるのでしょうね。私、滅多に手術ないから。。まあ、転職には影響ないスキルだからいいけどね。」


外科の新人「そういえば部長の家の近くに建設中の建物あったけど。あれ、部長の病院かな?」


内科の新人「部長の家を知ってるの?」

同僚「まあまあ。興味あるな。見に行きたいな。」


外科の新人「話まとまったら見れるでしょう。。来週で部長。。有給だな。。」

同僚「暗い話になるから。部長の門出なのよ?」


内科の新人「あっ!そうそう。先週決まったんだけど、1月の第二週の土曜日に結婚式するの。」


外科の新人「おめでとう!第一号か。。」

同僚「ねえ。。今さら日にち変えられないよね。」


外科の新人「あなた勤務問題ないでしょう!私は希望出すけど。。出さなくても土曜日休みでしょうね。ねえ、彼?」


同僚「違うのよ。ひいおばあちゃんが100歳でお祝いするって。知事やテレビも来るらしいの。さすがに。」


内科の新人「しまったなー。あなたは大丈夫だと思ったから。相談すれば良かった。。けど、別でお家に招待するから彼と来て。」


同僚「残念だけど、仕方ないわね。ねえ、動画撮ってね。」


外科の新人「任せて。ねえ、どこで式?」


内科の新人「ああ、私の自宅。」


同僚「安く済ますんだ。。最近派手にやらないしいいかも。案外そのほうが素敵ね。私も考えるわ。」


外科の新人「定食屋さんで結婚式。。二次会みたいだな。。ねえ、何人呼んだの?」


内科の新人「今日初めて参加者が。。外科部長は先生が呼んだみたい。私はあなた達と彼、あと内科部長だったけど。。内科部長は学会で出張らしいし。。」


外科の新人「さすがにケーキ屋さんは。土曜日休めとは。。別の日に改めて彼連れてくわ。」


内科の新人「それなら、2人かな。」


同僚「少なくない?もっと呼んだら?」


内科の新人「自宅だから価値ある人しか呼びたくないの。だから2人でいいわ。」


外科の新人「そう。。あなたがいいならそれでいいと思う。私、病院見てから部長に乗せてってもらおうかな。」


内科の新人「お風呂入れてくるね!」



外科の新人「そう言えば。。来週の月曜日の夜に秋田から看護師さん来るから。」


同僚「大丈夫よ。」


内科の新人「ねえ、私も。。」


外科の新人「当たり前じゃない。この美女見せなかったら意味ないじゃない!」


内科の新人「は、恥ずかしいよ〜。私。お風呂入ってくる。」

同僚「ま、待ってよ!私も。ねえ、お願い。」


外科の新人「ちょっとあなた何考えてるのよ!」



 お風呂からいかがわしい声が聞こえたが、やがて聞こえなくなった。


 

 2人で這って出てくる。


外科の新人「2人とも!」


内科の新人「私、先に。。体力ないけど頑張った。」


同僚「失神して沈んだらしい。彼女が引っ張りあげてくれた。あー足ガクガク。」


外科の新人「へー。あなた本当に沈めるんだ。。私も、入ってくるわ。」



 外科の新人は、茫然とする2人に近寄る。


外科の新人「全く。。2人とも満たされた顔して。」


同僚「あ〜。だいぶ回復したわ〜。師匠行くぞ!」

内科の新人「は、はい!」


外科の新人「ち、ちょっと。お風呂出た。。ダメ!や、ヤバいヤバい。。あーっ!!。。あっ。また。あーっ!!。。も、もう無理無理。。あーっ!!。。!!。。!!。。。!!!!」


内科の新人「ち、ちょっと!大丈夫?」


同僚「脈あり。呼吸あり。。失神ね。」



 失神した外科の新人を真ん中に、向かい合って話をする2人。


外科の新人「あー。力入らない。。ヤバい。。私の一番に昇格。先生に言うよ?」



内科の新人「ああ、先生には言ってあるから。」


同僚、外科の新人「えーっ。は、恥ずかしいよ〜。」


内科の新人「いい友達だねって。。」


外科の新人「あのさー。先生にどんな顔したらいいのよ!」


内科の新人「大丈夫よ。最初の時から言ったよ。女の子同士は楽しそうだねって笑ってた。」


外科の新人「も〜。男を喜ばせなさいよ。」



 外科の新人は耳元でレクチャーすると、真っ赤になる新人。


内科の新人「そんなこと。。頑張る。」


外科の新人「手出して。あと。。そう握って。。もう少し強く。そうそう。」


内科の新人「何?」


同僚「こうやって手を動かすの!もっと速く!」



 内科の新人は妄想が膨らみ大変なことになっている。


内科の新人「わ、私。。もう1回お風呂に。。」

外科の新人「私も行かないとこのまま寝れないわ。今日はもう無しだからね!」



 2人は這ってお風呂に向かい。戻ってくる時は回復したようで歩いてきた。


内科の新人「パジャマないよね。」


同僚「パジャマはないけど。。これならいいんじゃない?」


外科の新人「めっちゃいいかも。冬だし、ピッタリね。」



 内科の新人は牛さんの着ぐるみになった。


同僚「うわ。むっちゃかわいい!美人って得よね〜。」

外科の新人「ナチュラルに母性くすぐるわね〜。」



内科の新人「もー。恥ずかしいよ〜。」


外科の新人「もー。だって。牛さんだね!」


同僚「かわい過ぎるから、あなた今日真ん中。」



内科の新人「もー。。」


外科の新人「かわいい。本当に自分の子みたい。。幸せになるんだよ!」


内科の新人「うん。ありがとうね。。ねえ。赤ちゃん出来るまでは。。先生金曜日夜勤だったら。泊まりに来ていいかな?」


同僚「いいけど。大丈夫?」


内科の新人「先生も家族もいいって。。」


同僚「私は、たぶん。金曜日は多少遅くなると思うけど。病院の営業時間次第ね。」


内科の新人「来年からみんな変わるけど。関係変わらない努力は出来る限りしたい。」


同僚「そうね。みんなで一緒に子供連れて遊ぶ日も来るかもね。形が変わっても大切にしたい。」



 内科の新人が無言で同僚に抱きつき泣くのを眺めながら、みんなを幸せにしないとと誓う外科の新人だった。


※※※


 夜遅くベッドに入った外科部長。


奥さま「ねえ。理事長に挨拶がてら、あなたと彼女の働く姿見たわ。」


部長「ああ。だからマロンケーキ。」


奥さま「私。強がるの好きじゃないから。。あの子なら。。私、二番でも仕方ない。そう思った。愛情も消して仕事はプロ。新人なのに信頼されて、尊敬されて。。惚れないほうがおかしいわよ。。私。納得した。」


部長「一番は変わらない。僕のために髪を整えたんだろう?」


奥さま「えっ?。。あの、気づいてたの?」


部長「当たり前だろう。すごく綺麗だ。」



奥さま「えっ!ち、ちょっと。あなた明日仕事が。」


部長「うわー。これ。。凄いな。」


奥さま「一番になりたいから。頑張って。。は、恥ずかしい。み、見ないで。。」


部長「見られるためだろう?凄い!」


奥さま「あっ!あなた。。あっ。愛してるわ。あーっ!!」


 昨日の過去最高を1日で更新したようだ。



 娘達は仕事が休みで、揃って朝食を取る。


次女「ん〜。栄養士として。。お父さんもお母さんも肉が足りない。あとお父さんはたんぱく質を補給しないと。2日は。。」


長女「何で?栄養足りないかな?」


次女「ちょっとね。プロのアドバイス。たんぱく質って口からしか摂取出来ないのかな?文献調べてみよ。」



 えっ?昨日も一昨日も見てたってこと?私、夢中で。。



 何となく、ぎこちない朝食になったようだ。



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