外科の新人の歩み38 来客と情報確認
昨日は店長と激しく愛し合って、朝になり目が覚める。
店長「朝食出来たよ。」
外科の新人「ん〜。。泊まっちゃったのか。ああ、身体に力入らない。幸せ過ぎ。。」
店長「ねえ時間いいの?」
外科の新人「。。。えっ?。。全然良くない!」
同僚に連絡して、急いで食べると病院に直行する。
同僚「はい服よ。なんか、お疲れねえ。」
外科の新人「彼が凄くて。。寝ちゃった。あれある?」
同僚「あるけど。。パンツは?」
外科の新人「更衣室に予備が。」
同僚「幸せそうね。」
外科の新人「今日はいろいろ忙しいから気合い入れないと!」
内科の新人「おはよう。なんか体調悪そうね。あっ、もしかして月の。。」
外科の新人「ああ。愛され過ぎて。。力入らないだけ。つけないと彼が出てくるから。」
内科の新人「。。もー!うらやましい!」
外科の新人「ねえ、明日は家に来るの?」
内科の新人「もちろん!」
外科の新人「じゃあ、彼女にこの間のお返ししないとね!」
内科の新人「そうだった!寝る時もされたから。。何回か頑張ってみる!」
外科の新人「じゃあね。」
朝礼の後、婦長と患者さんを回る。みんな元気で問題なさそうだ。
婦長「ねえ。離婚出来そうなの。浮気の証拠を突き付けた。慰謝料の交渉中。」
外科の新人「慰謝料!危ないわよ。あなただって。。」
婦長「そうかな?」
外科の新人「まあ、私が口出すことじゃないから。理事長には?」
婦長「早く離婚してほしいみたいね。」
外科の新人「何で?あなたが離婚したからって。何か変わる?」
婦長「理事長。バツイチだから。」
外科の新人「ウソ!そうなの!ねえ。結婚するの?」
婦長「結婚してくれるかな?ねえ、先輩。。私、不安で。。」
外科の新人「赤ちゃん。ギリギリじゃない?32歳だよね?慰謝料なんていいからさっさと別れなさいよ!理事長お金いっぱい持ってるでしょう?」
婦長「良く知らない。」
外科の新人「知らない?あなた。。ああ、私も知らないわ。周りの子もみんなそんなの知らないから普通なのか。ねえ、それよりさー。私が婦長って噂聞いたけど。」
婦長「ああ、来期婦長って決めてるらしいわよ。大抜擢よね!まあ、あの実力だと当然よ。」
外科の新人「それ困るの。私、妊娠したら辞めるつもりなの。」
婦長「えっ!あなた、看護師辞めないって。。」
外科の新人「看護師は辞めないけど、大学病院は無理よ。夜勤しながら赤ちゃん育てられる?親なんて縁切れてるし。絶対に無理よ。分かるでしょう?」
婦長「考えてなかった。確かにそうね。。私どうしよう。」
外科の新人「あなたは副理事長になればいいじゃない。ねえ、止められないかな。婦長になるの。」
婦長「あなた。理事長と親しいから自分で話したら?雲行き怪しい時はフォローするわ。だけど。。あなたいないとさみしいな。」
外科の新人「私いないのと理事長いないのだったら?」
婦長「微妙だけど理事長かな。」
外科の新人「微妙っておかしいでしょう!でも、まあ、幸せになれそうですね。まさか理事長フリーとは。。私、理事長の2番目になろうかな。」
婦長「ダメよ!一番になっちゃうからダメ!」
外科の新人「へー。婦長って。。かわいいわね。」
婦長「えっ!。。そ、そう?」
外科の新人「何モジモジしてるのよ!むっちゃかわいいなー。理事長落ちるの分かるわー。彼のところに泊まっちゃったから今日おにぎりないのよ。」
婦長「あらそう。。理事長におにぎり無しって伝えておくから、昼に訪ねなさい。」
外科の新人「よろしくお願いします。あれ?救急車?ウチかな?また何か刺して来ないでよ?」
婦長の内線電話に連絡が入る。
外科の新人「外科かよ〜。」
婦長「変なものではないみたいね。」
外科の新人「何で運び込まれの?」
婦長「ああ、腹部にナイフらしい。」
外科の新人「いやいや、ナイフはお腹に刺すものじゃないから。婦長の感覚おかしいのですから。」
朝から救急車で、運び込まれる患者。
患者「痛い!助けくれ〜。死んじまうよ。助けてくれ。」
先生「静かに。動くと痛いですよ。」
外科の新人「全く!あんたは問題ばかり起こして!ナイフ深く刺すぞ!」
患者「あ、あんた。看護師だったのか。助けてくれ。」
外科の新人「ヤクザのくせに情けない。」
先輩看護師「おや、知り合いなのかい?」
婦長「じゃあ。あなた担当してあげて。」
外科の新人「いやよ!こんなの相手するなら、他に助けたい人がいっぱいいるわ。なんで刺されたの?」
患者「いや、キャバ嬢が男に囲まれてたから、助けようとしたら。。あと1人だったのにナイフ出しやがってよ〜。彼女狙われたらマズいから。ナイフ奪おうとしたら刺されたんだ。」
外科の新人「なに。。それ本当の話?」
キャバ嬢「本当です!お願いします。どうか彼を助けて下さい。」
外科の新人「うわっ。むっちゃ綺麗。知り合い?」
キャバ嬢「知らないのに助けてくれて。。」
外科の新人「へー。あんた、たまにはいい男になるのね。いいわ。助けてあげるけど、私は先生を助けるだけだから、あなたを助けるのは先生。」
患者「先生。どうか頼みます。」
先生「手術室運んで下さい。」
外科の新人「はい。全身麻酔ですか?」
先生「そうだな。そのほうがいいかな。」
外科の新人は麻酔の手配をすると手術室に入る。
先生「出血は大したことないな。抜いたら大丈夫かな?」
外科の新人「ん?先生。ちょっと待って下さい。念のため、内視鏡で確認して下さい。」
先生「要るかな?」
先生が内視鏡で確認する。
先生「こ、これは。。」
外科の新人「まさか先生。」
先生「ああ。膵液の管が損傷して膵液が。。いかん。直ちに開くぞ。」
外科の新人「はい。」
外科の新人は慌ただしく器具を揃える。
先生「これは。。どうしよう。困ったな。。かなりの技術と知識が。。」
外科の新人「内科部長。患者さんが膵液の管の損傷で。。はい、すみません。よろしくお願いします。」
先生「内科部長しか頼めないと思ったから外科部長にお願いしようと思ってたけど。。直接か!相変わらずすごいコネだな。」
内科部長が内科の新人とやってきた。
内科部長「これはマズいな。いいか、私がまず管を治療する。先生、大きく開いて下さい。」
外科の新人「内科部長。周りの膵液は?」
内科部長「それは。洗浄するしかない。確実に取り除かないとヤバいから。君と私で管を治そう。先生と彼女は仲良く洗浄を頼む。」
内科部長は慎重に管を治すと外科の新人と目視と内視鏡の両方で膵液の漏れの確認をする。一方のまもなく結婚する2人は、内科の新人が先生にアドバイスをしながら2人で洗浄をする。
内科部長「もっとしっかり洗浄しなさい。完全に取り除かないと危険だ。」
内科の新人「はい。」
外科の新人「先生。各臓器に問題ないか調べたほうがいい。。先生!腸が変色してます。」
内科部長「ヤバいな。先生。先にこちらを洗浄してもらえないですか。」
先生「はい。」
内科の新人「先生、私がやります。」
外科の新人「待って待って。。持ち上げるから。。はい、いいよ。」
内科の新人が洗浄を始めると、下から外科の新人が吸い取る。
先生「2人とも上手いな。」
内科部長「そうだな。彼女はこの手のやつは圧倒的だからな。いいチームワークだ。」
外科の新人「先生。念のため、もう1回全体洗浄してもよろしいでしょうか?」
先生「内科部長。どうでしょうか?」
内科部長「膵液の管をしっかり観察したいから、時間はあるし。。それがいいな。」
一通り洗浄すると管も今のところ問題はない。
内科部長「念のため内視鏡を入れるための管を取り付けて閉じて下さい。終わったら、この患者さんは内科で受け入れます。」
先生「分かりました。」
外科の新人「あの破傷風とか大丈夫ですか?」
内科部長「ああ、おい。」
内科の新人「はい。対応致します」
内科の新人が腕に注射を打つ。
内科の新人「注射終わりました。」
内科部長「対策はした。点滴もするから、菌の問題は心配ない。しかし、膵液の漏れに良く気づいたな。」
先生「彼女が念のため内視鏡と言わなかったら、閉じてました。恥ずかしながら反省しています。」
内科部長「目に見える急性症状が出ないから仕方ないでしょう。非常に危なかったな。後はしっかり見るから任せて下さい。」
外科の新人「殴られたり、助けられたり。。忙しい人ね。」
内科の新人「ねえ、知り合いなの?。。あっ!気づかなかった。」
先生「なに。。もしかして2人とも知り合いなの?」
外科の新人「昔世話になった方だからね!」
内科の新人「そ、そうなの。。良かったわ。助けてくれてありがとうございます。」
先生「お嬢さんが助けたんじゃないかな?では手術を終わりにします。内科部長。ご足労ありがとうございました。」
内科の新人「先生。。あの。。また明日ね。」
先生「ああ。1日頑張ろうね。」
外科の新人「ちょっと。。先生。かわいいでしょう?」
患者さんを運ぶ依頼をして、内科部長と内科の新人は戻って行った。外科の新人と先生は残りの片付けをして手術室を出る。
キャバ嬢「あの。。彼は。彼は大丈夫ですか。」
外科の新人「先生が重大な問題に気づいて、内科の先生と対処しました。気づかなかったら。。1日もたなかったと思います。」
キャバ嬢「先生。ありがとうございます。。ありがとうございます。」
先生「えっ。。いや。。」
外科の新人「管が損傷して、膵液が漏れていましたので管を治し、周辺を洗浄しましたから大丈夫とは思いますが十分注意してあげて下さい。」
キャバ嬢「あの。どう注意したら。。」
先生「もし、また膵液が漏れた場合、周辺の内臓が溶けます。腸や腎臓や膀胱は危ないです。1ヶ月くらいは注意が必要です。下痢や血便血尿。左下腹部の痛みとかある場合はすぐに医師に相談して下さい。」
キャバ嬢「そうですか。。十分注意します。」
外科の新人「あなたを命懸けで守ったのだから、出来る限り見守ってあげて下さい。内科に責任部門が移りましたので内科に行って下さい。」
キャバ嬢「はい。本当にありがとうございました。」
急いで内科に向かうキャバ嬢。
外科の新人「あれだけ綺麗だと。。かなり稼いでいるでしょうね。あの人は襲われても仕方ない。危ないわ。」
先生「君が見つけたのに、何故私が見つけたことにしたの?」
外科の新人「今は目立つとヤバいからよ。婦長にされる。あっ!そうだった。。理事長に婦長の話を断らないと!先生。ありがとうございました。」
先生「もう婦長。。まあ、あの貢献度ならあり得るか。」
婦長「時間かかったわね!」
外科の新人「膵液が漏れてて。内科部長に対応してもらった。危なかったわ。」
婦長「それは外科部長に報告して、お礼を言ってもらわないといけないわね。伝えておくから12時回ったから彼。。理事長のところに行きなさい。」
外科の新人「危ない人だな〜。ちょっと行ってきます。」
外科の新人は理事長室に向かった。
外科の新人「理事長。おにぎりごめんなさい。」
理事長「おお、来たか!さあ食べるぞ。」
外科の新人「何?」
理事長「うな重だ。たまにはお返しだ。」
外科の新人「あのー。病院の経費ですか?」
理事長「バカモノ。そんなことはしない。」
2人はうな重を食べて大満足だ。
外科の新人「あのー。素晴らしい食事を頂いて申し訳ないのですが。。」
理事長「なんだ。」
外科の新人「婦長の噂を聞きましたが。。何とか無しにしてもらえないでしょうか?」
理事長「何故?嬉しくないのか。」
外科の新人「正直困ります。実は私。年明けから赤ちゃんを作るつもりでして。。子供産まれたら夜勤とか無理なので、病院を辞めようと思っています。妊娠するまではいますが。妊娠したら、そちらを最優先にしたいので、辞退したいのですが。」
理事長「んー。そこまで立派になったのに。。もったいないが。私のポリシーとして、貢献頂いた方は、応援したいし、意思を尊重したい。だから、自分の目標を叶えなさい。しかし。。外科部長が辞めて。君も近いうちか。。正直痛いな。」
外科の新人「ご理解感謝致します。ところで。。彼女と結婚はお考えでしょうか?」
理事長「今のところは考えてない。恋人として付き合うつもり。結婚は嫌な経験があって。。正直。避けたい。」
外科の新人「ちょっと待って。あなた、愛してないの?遊びのつもり?」
理事長「ち、違うよ。。」
外科の新人「ふざけないでよ!彼女は、あなたの赤ちゃんが産みたいって、私に泣いて相談したのよ?離婚するために必死で動いて。」
理事長「それは。。」
外科の新人「理事長。女が愛する男の赤ちゃんを産む覚悟分かりますか!あなたに命懸けってことなのよ!その程度の気持ちなら別れなさい。彼女は人生で一度でいいから愛する人の赤ちゃんを産みたいって。幸せな家庭を今度こそって。。そんな人を。。真剣に考えられないなら、彼女をもて遊ばないで下さい。」
理事長「いや、本当に申し訳ない。そこまでとは知らなかった。。教えてくれてありがとう。幸せな家庭か。。もうあきらめてたんだ。でも、彼女となら。。もう一度目指してみてもいい。2人でしっかり話すよ。。あの。私と友達でいてくれるかな?」
外科の新人「彼女を幸せにするか、しっかり話し合ってお互い納得出来る結論を出せたらね。それまではおにぎり無しよ!」
理事長「分かった。こんなに私達に一生懸命になってくれてありがとう。彼女がいいのなら、結婚に進むつもりだ。少し時間を下さい。精一杯努力しますので。」
外科の新人「立場もわきまえず。言い過ぎました。申し訳ありませんでした。うな重ありがとうございました。仕事に戻ります。」
参ったな。。泣いてまで彼女のことを。。すぐに話し合おう。
理事長は婦長と約束し、今日の夜に話をすることにした。
昼明けに入院患者の見守りをしていると婦長が駆け寄る。
婦長「婦長の話はどうだった?」
外科の新人「理事長は納得して頂けました。赤ちゃん出来たら退職する件も理解して頂けました。一つ納得出来ないことがあって、許せないから。しばらくおにぎりは無しです。」
婦長「私の彼をいじめないでよ。。そういえば今日、急に夜デートに誘われた。ホテル以外なんて初めてだから緊張しちゃうな。」
外科の新人「へー。また聞かせてよ。」
理事長、真剣に考えてるのね。私、言い過ぎちゃったな。
少し反省した外科の新人だった。




