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たいせつな ぬいぐるみ - 外科の新人の歩み -  作者: ぴい


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外科の新人の歩み36 たいせつなお友達

 手術を終えてナースステーションに戻ると血液内科の同僚が既に仕事を終えて来ていた。


同僚「なんか大変だったみたいね。」


外科の新人「遅くなっちゃった。ごめん。」



内科部長「おい。早めの処置で後遺症とか無く治りそうだ。しかし、こっちは明るくて楽しいな!」


外科の新人「良かった〜。ありがとう。明日、明後日は休みだから。。月曜日におにぎり3つね。ただし、理事長と一緒にだよ。」


内科部長「いや、理事長。。それは緊張するなー。」


外科の新人「仕方ないなー。月曜日は理事長の分は無しにするか〜。」


内科部長「いや、それは。。さすがにマズいだろう。」


婦長「あなた。月曜日、理事長いないの知ってていじわるするの?」

 

外科の新人「もー。なんでバラすかな〜。天気良かったら、中庭。悪かったら。。先生の部屋で食べますか!」


内科部長「ラッキー。昼に呼んでよ。」


内科の新人「部長。彼女の手術見たけど。凄かったです!私なんかより、全然上に決まってるじゃないですか!」


内科部長「知ってるよ。一緒に手術したからな。どんどん指示されて大変だったよ。言う前に次々と用意するから、息つく暇もなかったよ。」


外科の新人「ちょっと、おにぎり欲しくないの?」


内科部長「いや、素晴らしい看護師で助かりました。」


婦長「仲間も待ってるんだから、後はやるから帰って下さい。先輩。」


看護師「そうそう。手術あっという間に終わって助かったしね。先輩。後は任せて。」

 

外科の新人「もー。居づらくするんだから。。じゃあ、お言葉に甘えます。」



 着替えて3人で買い物に行く。相談の結果お好み焼きパーティーになった。

 マンションに帰ると、内科の新人が興奮気味に手術を語る。


同僚「そんなに凄いの!」


外科の新人「持ち上げ過ぎよ。あっ!そういえば今日新記録だ。」


内科の新人「何?」

 

外科の新人「全身麻酔の手術6回ね。」 


同僚「えーっ。」

内科の新人「ウソ。ウソ。すごーい。」


外科の新人「午後の2つが難しくてさー。」


内科の新人「最後の凄かったね。」


外科の新人「今日は昼一のが一番よ。かなり準備したのに想定通りいかなかった。婦長と2人でギリギリだった。」


内科の新人「最後の結構危なかったけどな。」


外科の新人「心停止したら危なかったって言うの!あれくらいはヤバいっていうの。」


同僚「それ、絶対におかしいわよ。その感覚がヤバいでしょう。。さあ出来たわ。食べましょう!」


 みんなで食べるとなんでも美味しかった。

 


 内科の新人が勇気を振り絞る。


内科の新人「ね、ねえ。一緒にお風呂入りたい!」


同僚「入ったことあるでしょう?温泉じゃないんだからさー。3人は無理だよ。私は後にするわ。2人で入って。」


内科の新人「なんで?」


外科の新人「あのねえ。月の。。」 


内科の新人「あっ。ごめん。」

 

同僚「分かったなら、先に入って。」



 外科の新人が裸になる。


内科の新人「うわー。スタイルいいなー。」


 恥ずかしそうに内科の新人が裸になる。


外科の新人「ち、ちょっと!。。もー。何を言ってるかなー。本当に凄い胸ね〜。」


 外科の新人が胸に顔を埋める。


内科の新人「は、恥ずかしいよ〜。」


外科の新人「すっごいわね。男だったらたまらないわね〜。来て。洗ってあげる。綺麗な肌ね〜。うらやましい。はいはい。シャワー。」  


内科の新人「あっ。。自分で。。」


外科の新人「あらら?もしかして。。こうするのよ!」


内科の新人「ダメダメダメ。あっ!!!」



 内科の新人はしゃがみ込む。



外科の新人「あら。。果てちゃったか〜。」


内科の新人「はあ。。はあ。。負けない!私も。」


 内科の新人は一生懸命シャワーを当てる。


外科の新人「んー。。いい線言ってるけど。まだまだね。入ろっか。」

 


内科の新人「。。私。。夢だった。」


外科の新人「その傷で彼を捕まえた。恥じることじゃない。」


 内科の新人は、突然指で攻める。


外科の新人「ち、ちょっと。あっ!。。ヤバいかも。。あっ。ヤバいヤバい。。あーっ!!!」


内科の新人「自分を慰めるのなら、私が先輩みたいね。」


外科の新人「あー。もー。力入らないよ〜。。もー。明日彼にいっぱい出してもらうから我慢してたのに!負けた〜。」


内科の新人「やった!。。」


 内科の新人は突然抱きつき泣き出す。外科の新人は優しく抱きしめる。


外科の新人「幸せになるんだよ。ずっと味方だからね。」


内科の新人「ありがとう。あなたがいなかったら。。叶わなかった。ずっとずっと夢だった。友達とお風呂入る日が来るなんて。。ありがとうね。」


外科の新人「私も嬉しいわ。出よっか。」


 先に出た外科の新人がすぐに同僚を呼ぶ。



同僚「何?」


外科の新人が後ろから内科の新人の胸を揉み「すっごいでしょう?」


同僚「うわー。うらやましい!こんなの勝てる訳ないじゃない。ねえ、来週は私と入るよ。」


内科の新人「うん。」


外科の新人「いい?来週は彼女にあれをやってあげるのよ?あー。膝ガクガクで力入らない。」


内科の新人「私だって。。」



 3人が風呂を出ると未来の話になった。



同僚「私ね。大学病院の勤務体系がどうしても体に合わなくてね。体調崩すから年内で退職する。」


内科の新人「えっ?」


同僚「私、外科部長の病院で働くことになると思う。安定して1年くらい経ったら結婚かな。」


内科の新人「そう。。私は。赤ちゃん3人くらい産んだら。先生と開業するつもり、医療事務の資格取らないといけない。」


外科の新人「私は、まだ分からないけど。妊娠を理由に退職するつもり。私も部長の病院に移るけど。。理事長と仲いいから慎重に進める必要がある。あなた結婚は?」


内科の新人「話し合ってる。春には結婚してると思う。」


同僚「大丈夫?赤ちゃんの作り方知ってる?」


内科の新人「もー。バカにして。」


外科の新人「そう言えば。私が看護師目指すきっかけになった看護師さんの病院が閉鎖になるらしくてさー。12月にこっちに来るの!気に入ったら部長の病院に就職してもらいたいなって。悪いけど、こちらに来た時に協力してほしいな。」


内科の新人「あなたの憧れの方。是非会いたいな。大丈夫よ。料理と空手は任せて。」


同僚「空手は要らないと思う。」


外科の新人「彼いないらしいから。そっち何とかなると。。上手くいくけど。」


同僚「30歳くらいなんでしょう?考えてみるけどさー。私達、男遊びしてないから。。」


外科の新人「まあ、楽しんでもらって、自分で答え見つける応援したいの。」  


内科の新人「定食屋さんに連れてかないと。」


同僚「当然ね。マロンケーキ特注版もね。」


外科の新人「そうだ。来週水曜日は夜いないけど、大丈夫だよね?私さあ。手術ばっかりだから、土日休みの傾向になってきたのよ。木曜日夜勤。月曜日早番と火曜が普通勤務。水曜日が遅番って。ずっと並んでた。患者さんの観察出来ないから不満なのよね。」


内科の新人「あんな手術したら。。そうなるわよ。私、何にも出来なかった。怖かった。あんな中で先生には一応お伺いはするけど、実質先生をコントロールするし。。部長がいても手術責任者の先生をたてるし。圧倒された。婦長があなたの汗拭いてたのびっくりしたわ。看護師兼先生みたいだった。」


外科の新人「今日は、帰りの約束あるから仕切るしかなかったから。部長と手術の時だけは信頼関係強いからガンガン行くけど。。あなたの彼の時は従うようにしてる。でもね。あの方は、全員の力を最大限活用するチームワークが凄いの。だから、私が頑張るより先生に従うほうがいいのよね。時間無かったから今日は無理やりなの。」


内科の新人「なんで血圧下がるか分かってなくて、吸引した血液の色に一番に気づいて。。あっという間に追加の血液頼んで、動脈繫ぐ器具持ってかえりながらバイタルチェックするのよ。私。。全く役に立たなかった。あんな手術を実質1人でやってるって考えられない。うわー。うわー。ってただ唖然としてただけ。あなたが追い抜くなんて当たり前とは思ってた。でも、あそこまでとは。。私、初めて劣等感感じて。。なんか嬉しかったのよ。」


同僚「先生のチームワークは有名よね。彼女は人的ネットワークと状況把握が凄いのよ。婦長が先輩呼ばわりするのは驚いたわ。」


外科の新人「あれは、訳ありよ。でも私の人生も救ってくれた。まだまだ恩返ししないと。」  


内科の新人「今は続かないか。。仕方ないよね。」  


同僚「女同士とはいえ、こんな美人と親しくなれたら。。やっぱ自慢だわ。しかし、私が男なら。あの身体なら子供作りたいと思う。うらやましい。」


内科の新人「恥ずかしいよ〜。いつまでもみんな綺麗じゃない。顔、身体は歳を取る。心はもっと綺麗に出来ると思う。」


同僚「あーっ。愛情わいたかも。」


内科の新人「えっ。えっ。」


同僚「私の2番目にならない?」


内科の新人「えっ。考えてみる。」


外科の新人「かわいいわね〜。電気消すよ。」



同僚「おやすみ〜。」


内科の新人「えっ。。あっ。あ、あっ。あん。」


同僚「ち、ちょっと。あなた達何してるの!私も!」


内科の新人「ダメ。。ダメダメ。。。あーーっ!!!」


同僚「あら。」


 とんでもないことをされたが、女の子同士の夢に見ていたような楽しい経験がとても嬉しかったようだ。一緒にお風呂に入ることなど想像も出来なかったが、自分から勇気を出せた。疲労する手術に加え、家で体力をかなり使わされたようで、力尽きてそのまま眠っていった。


外科の新人「ずいぶん疲れたのね。。ねえ。退去の日もそろそろ考えないといけないね。」


同僚「そうね。タダだから気楽だけどね。あっ。免許どうする?」

外科の新人「今はとても無理よね。部長の病院に移ってからしかないよね。」


同僚「この子はどうするのかな?」


外科の新人「過去のトラウマがあるから取らないみたいよ。」


同僚「さすがに、こんなに慕ってくれると。。やっぱり嬉しいわね。」

外科の新人「そうね。けど。お風呂か。。ずいぶん勇気出したんだろうな。嬉しくて泣いてたよ。。そろそろ寝ますか。」


 何となく離れ離れになる不安を抱える3人だった。


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