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たいせつな ぬいぐるみ - 外科の新人の歩み -  作者: ぴい


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外科の新人の歩み32 とんでもない相談をする2人のカップル

 運命を左右する第一関門の水曜日がやってきた。


 予約した料亭に早めに到着し、部長を待つ。



外科の新人「緊急するわ。。」


店長「大丈夫だ。僕が話す。」



 部長がやってきた。


部長「高い店だろう。で相談は?」

 

外科の新人「まずは美味しいものを食べてから。」



 3人で極上の料理を楽しんだ。


部長「これは。。いくらなんでも高すぎだろう。とんでもないことを言うつもりだな。」


店長「はい。実はですね。2ヶ月前でしょうか?有名な医師に診てもらいまして。」


部長「どこか悪いのか。」


店長「まあ。。いろいろ調べた結果。私が原因で子供は出来ないことがわかりまして。」


部長「そうか。。んー。それはずいぶん悩んだだろう。」


外科の新人「毎日毎日。考えて話し合って。。」


店長「それで、結論が出ました。」


部長「君たちは素晴らしいからな。いい道を見つけたんだろう。」


店長「はい。部長。彼女に子供を作って下さい。」


部長「。。。は?」


外科の新人「私を妊娠させて下さい。彼と家庭を持ち子供を立派に育てる。それには部長のお力が必要です。」


部長「待て待て。料亭じゃあ。安すぎるだろう。とんでもないことを。。」


店長「部長。彼女は私を愛してます。それは誰にも超えられない愛。だが、彼女は部長も愛してる。部長も奥さまを愛してる。ですが、少し彼女を愛している。養子ではダメなのです。私自身も部長のお人柄。彼女を一人前に育ててくれた恩。だから部長にしか頼めない。これが成り立たないと私達は結婚をもう一度見つめ直す必要があります。」


部長「いや。しかしだな。」


外科の新人「彼は愛してます。でも部長も愛してる。愛がない相手の子供は入りません。精液を下さいとは言ってません。愛し合い出来た子供を2人の子供として育てる。夢の家庭を実現するにはどうかお願いします。部長。2番目ならいいって言ったじゃないですか。あれで私は救われ。結果的に彼も一番望んでいた形だったと聞きました。」


店長「私達の理想の形なのです。どうかお願い致します。」


部長「いや。しかしだな。。気持ちは分かった。だかなあ。。」


外科の新人「私は、条件を決めています。部長に認知を求めない。部長の同意を得る。奥さまの同意を得る。全て揃った場合のみ。結婚に進むつもりです。もちろんこの4人だけの秘密です。奥さまも同意し、皆が幸せにならなければホンモノの愛にはなりません。」


店長「部長。僕達は真剣です。」


部長「分かってる。私は鈍くない。彼女の気持ちは手術の研修で抱きつかれて戻る時に気づいた。自分の気持ちは。。もっと前に気づいていたさ。愛してなかったら3ヶ月も毎日教えない。先日のプロポーズで抱きしめてしまった。口を抑えるためだが。。反対の手は故意だ。愛する気持ちが抑えられなかった。プロポーズのムードに押されたのはあるかも知れない。。人に考えるじゃないだろうと言ったのに、煮えきらない返事はダメだな。。私は同意する。」  


外科の新人「やったわ!」

店長「ありがとうございます。」



 2人は抱き合って涙を流す。


部長「本当に望んでいたんだな。。しかし。妻は。。私にも予測不能だ。相当確率は低いぞ。」


店長「いつがご都合よろしいでしょうか?」


部長「君たちも落ち着かないだろう。スケジュールは私が合えば妻はどうにでもなる。ここは非常に話しやすい。ここの予約取れる日だな。彼女の勤務もあるだろう。」

 

店長「すみません。」


女将「いかがなさいましたでしょうか?」


店長「最短で、もう一度同じ時間でこの部屋を予約したいのですが。。」


女将「来週の月曜日でしたらお取り出来ますが。」


部長「私は休みだから大丈夫だよ。」

外科の新人「早番ね。大丈夫です。」


店長「でしたら来週の月曜日でお願い致します。」


部長「一応妻には聞いて、明日彼女に返事するよ。女将。万が一日付変更する場合は明日でも大丈夫ですか?」


女将「2日前までキャンセル料はかからないので明日なら問題ありません。」


店長「連絡しない場合は、予定通りでお願い致します。今日の懐石を4名でお願い致します。あと、今日の支払いカードで。」

 

女将「少々お待ち下さい。」



部長「なあ。嫌だろうけど。ここ使う参考に値段教えてくれないか。」


女将「では、暗証番号の入力をお願い致します。。はい、では領収書です。ありがとうございました。」


店長「部長。」


部長「52800円!いや。さすがに。。」


外科の新人「高いわよ。美味しいけど。。あなたの実家やプロポーズした彼女と変わらないわよ。」


店長「ブランドなんだろ。次使ったら2度と使わないね。あの、一つ忘れてるけど。。僕。あれより美味しいの出せるから。」


外科の新人「そうなの!」

部長「それは。。是非食べてみたいな。」


店長「でしたら、何とか成功させたいですね。」


 店長と腕を組んで見送る。


外科の新人「部長。愛してる。」


部長「いや〜。腕組んでその言葉は、説得力に欠けるよな〜。まあ、ずいぶん悩んだんだろう。幸せにならないとな。」


店長「ありがとうございました。」



 部長は帰って行った。


店長「次だな。。」

外科の新人「上手くいくのを願うしかない。」


店長「マンションまで送るよ。」



 マンションに戻ると同僚は夜勤で不在だったことを思い出した。

 店長のところに行くか悩んだが、たまには1人を楽しもうと思ったようだ。


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