外科の新人の歩み31 とんでもない結論を出す2人の女の子
計画通り、週末に内科の新人を先生のいる仮眠室に閉じ込めた。
外科部長バレたせいで、中に引っ張られ一部始終を見た外科の新人。結果は想像外だった。
まさかいきなり内科の新人がプロポーズするとは思ってもいなかった。
事実を知らないのは、この中で自分だけ。
あまりにびっくりして声を出しそうになった時に外科部長に口を塞がれながら、胸に手をあてられ、信じられないくらい身体が熱くなってしまったのだった。
内科の新人は一気に飛び越え結婚が決まった。外科の新人は涙を流して内科の新人を祝福する。
そんな中で一生懸命応援する部長に気持ちが抑えられなくなってしまった。彼の幸せを考えると結婚もあきらめかけていた。
外科の新人「部長素敵だわ〜。私、乗り換えようかな。」
部長「あのー。申し訳ないが妻子ある身だからなー。そうだな、2番目としてなら。」
外科の新人「もー。余計なこと言わなかったら最高だったのに!。。ん?。。そうか!。。ねえねえ部長、私も結婚したら2番目としてなら考えておきます。さっき後ろから抱きしめられたら、体が熱くなっちゃったし。」
部長「お前、事実をねじ曲げるな!私は口をふさいだだけだ。」
外科の新人「部長さん?反対の手は私の胸にあったわよね?」
部長「えっ!いや〜。よく覚えてないなー。」
外科の新人「私の身体がしっかり覚えてますよ!それに、間違いなく覚えている反応ですね〜。まあ、抱きしめられてドキっとしたのは事実だし。そうね!結婚したら相談しまーす。」
内科の新人「えーっ。冗談よね?」
外科の新人「本気よ。私、部長タイプなの。それに友人の愛を手助けして、命も救ったんでしょう?2番目、必ず立候補しまーす!まあ、男と女はいろいろよ。あなた達はまず2人で愛を育くむことね。」
部長「そうだ!2番目というかだな。実は、来月病院に話すつもりなんだが、退職して開業医をやることに決めたんだ。君は結婚したら勤務的に大学病院は厳しいだろう?良かったらウチに来てもいいぞ。今の君の仕事ぶりなら文句ない。」
外科の新人「本当ですか!部長。私の仕事が合格なんですか!」
部長「当たり前だろう。今や病院一だ。なあ。君はどう思う?」
内科の新人「もちろん。その通りです。噂の通りなら、私なんか超えてますよ。先生のプロデューサーみたいな手術のポジションって。私には出来ません。」
部長「だよな〜。まあ。それは病院の外で内密に決めよう。さあ帰れ。夜勤ならやるさ。もう病院も終わりが近いからな。世話になった病院だ。。」
外科の新人「さあ。お二人さん。帰りましょう!」
内科の新人「危ないから私が送ろうか?」
外科の新人「大丈夫よ。やっと念願叶ったんだから、ラブラブで歩いて先生を守りなさい。」
先生「逆じゃない?僕をなの?」
外科の新人「まあ。。そのうち分かるわ。じゃあね。」
ついに外科の新人の腹は決まった。そのまま店長に連絡して店に向かう。
店長「おお、気になっていたんだよ。どうだった?」
外科の新人「彼女。まさかの。。いきなりプロポーズよ!」
店長「えーっ。さすが、いきなりヤクザこてんぱんにする人だよな。それで?」
外科の新人「先生受けた。2人は結婚に進むの。」
店長「やったな!それは嬉しい。本当に良かった。」
外科の新人「ねえ。私は決めた。あなたが幸せになる道を選んで。」
店長「何?」
外科の新人「私はあなたと結婚するなら。。尊敬する外科部長の子供を産む。それか、子供無し。どちらもスッキリしないなら。。私にはあなたを幸せに出来ないから別れます。」
店長「なるほど。。外科部長の人格の素晴らしさはしっている。。僕が一番納得出来るのは。。外科部長の子供を一緒に育てることだ。もちろん君が一番自分を愛してくれるのは確信してる。そして、多少なりとも部長を愛し、苦悩しているのも知っていた。婦長さんは仲良くしてくれるから。。誤解ないように教えてくれた。ただ、あの鋭い部長が全く自分の気持ちに気づかないって信じられない。」
外科の新人「やっぱ。あの女。ペラペラと。。」
店長「いや。僕が今回の件で悩んで相談したから、教えてくれたんだ。僕の理想の答えは君が言う前からそれだったんだ。僕と君の理想が一致した。文句ないさ。2人で子供を育て、愛を育めて。養子より全然いいと思う。」
外科の新人「でも、私は部長と愛し合うってことなのよ?許せるの?」
店長「私達の幸せのための部長の愛だ。許せるさ。」
外科の新人「これが浮かんだのは部長が冗談で2番目ならいいけどって言ったからなの。。私、これだ!って思って。。けどね。条件がある。」
店長「条件?」
外科の新人「ええ。全員幸せになること。」
店長「どういうこと?いきなり言われても。。」
外科の新人「まず、部長には認知を迫らない。あと部長が同意すること。。一番難しいのが、奥さまも同意すること。」
店長「それは。。えーっ。部長と3人の秘密じゃなくて?」
外科の新人「考えたの。婦長が言ってた。みんなが幸せになる愛がホンモノって。」
店長「いや。しかし。。」
外科の新人「もし、奥さまに事実がバレたら?部長の家庭の幸せは?これをホンモノにするなら、4人の秘密のみ。成立しなかったら考え直し。あのね。部長ね、年内で退職して開業医になるそうなの。私、誘われてる。子供育てながら大学病院は正直厳しい。だからタイミング見て移るつもり。当然奥さまと接する機会も増える。だからこれは譲れない。」
店長「分かった。君の言う通りだ。みんな幸せになるなら、それが一番だ。」
外科の新人「全てが成立したら。。私からプロポーズする。受けるも受けないもあなたが決めたらいい。」
店長「いいけどさー。そんな了解得てからプロポーズ断れる?」
外科の新人「いや。分かってるけどさー。私達。出会って2日目に。何となく伝えて。正式に約束してないじゃない。これを乗り越えたら。正式に約束したいわ。ああ。ご両親には絶対に言わない。これは4人だけの秘密。言ってもご両親が幸せに感じるかは微妙だから。」
店長「なあ。。お前の親には。。」
外科の新人「知らないわよ。地元の尊敬する看護師からは伝わっている。一切気にもしてないって。直接聞いたそうよ。彼女はどうしてるって。。高校出してやったのに金くらい返せだってさ。」
店長「腹立ってきた。内科の友人を連れて乗り込んだら?」
外科の新人「いやいや。やっと結婚決まったのに。いきなり刑務所だよ?」
店長「それもそうか。。よし、自分達の思いを部長と奥さまに伝えるか!」
外科の新人「ねえ。やっぱり部長からだよね。同時かな?」
店長「大事な話だ。まず部長がダメなら奥さまに言う必要がない。次に部長と奥さまと4人で話すのがいいと思う。」
外科の新人「だよね。やっぱりそうだよね。」
店長「愛してる。」
外科の新人「うん。最後まで精一杯努力しましょう。まずは部長と約束しないと。」
店長「座敷のあるレストランか料亭予約するから。店なんか閉めるから、部長のスケジュール優先でいいから。」
相談の結果、翌日の水曜日に決まった。




