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いつかの話
私は天才だ。
この世界に入った時から天才だと言われていたし、私自身もそう思っていた。
そんな私には、同じく天才の相方が居た。
相方は僕より天才だった。
彼は私の知る限り、最高の漫才を生み出していた。
彼と一緒なら、どこまでも上へ昇っていけると思っていた。
三年前、彼は死んだ。
彼は、もう私の隣にいない。
彼が死んでからも、私はピンで芸人を続けている。
だけど、もしも。
私に何かしら変化があって。
また誰かと漫才をやる時が来たら。
あんたが嫉妬するくらい、面白い漫才師になってやるから。




