仲直り②
喉の調子が良くなったところで本題に入る。
「知ってるか?人間はそう簡単には記憶喪失にはならないんだよ。」
2人は驚いた顔でこちらを見た。それにかまわず話を進める。
「確かに頭部の負傷でなることはあるが、他に記憶喪失になることはある。たとえば、こんな事例がある。ある所に誘拐された少女がいた。その少女は警察に保護されたが、少女に誘拐された期間の記憶はなかった。人間の自己防衛反応だな。嫌な記憶は消すに限る」
2人の顔色がみるみるうちに悪くなっていく。
…この反応だと図星みたいだな。
過去の俺に何かあったことは分かった。
ほぼはったりだったが上手くいってよかった。
「だが、それは今は聞かない」
「…どうしてだ?」
「なんだよ紅蓮、聞かれたいのか?確かに気になるが、今はそれより気になることがあるしな」
「気になること?」
「もしかして、階段での事?」
「…正解」
確かにそれも気になるが、わざわざ訂正する必要はないだろう。
「と、言うわけで俺はお前たちに協力し貰うが、その間2人の仲が悪いと気まずいだろうが」
「あ、協力するのは確定なんだ…」
「蒼太ってこんなにジャイアニズム溢れてたか?」
「もんくある?」
『『ありません』』
よし、取り敢えず協力者は手に入った。
「はぁー、確かに記憶うんぬんは、後回しにして先にこっち解決した方がいいよな」
意外だな、紅蓮のやつ。もっと感情的なやつかと思ったが冷静に物事を判断しているな。
「…うん、たしかにね」
「翠!蒼太の記憶は後回しだ!先に犯人とっ捕まえて同じとこから突き落とす!」
「眼には眼を歯には歯を精神はやめてねー。分かった、犯人を見つけるまで、仲直りしておこうか」
「おう!休戦協定だ!」
こいつ歴史好きか?
「で?蒼太俺らは何をすればいいんだ?」
「何、簡単な事だ」
ちょっと情報をくれればいい




