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Universe~大人の俺から少年の僕へ~  作者: 藤堂栞弥
蒼の章
27/28

仲直り②

 

 喉の調子が良くなったところで本題に入る。


「知ってるか?人間はそう簡単には記憶喪失にはならないんだよ。」


 2人は驚いた顔でこちらを見た。それにかまわず話を進める。


「確かに頭部の負傷でなることはあるが、他に記憶喪失になることはある。たとえば、こんな事例がある。ある所に誘拐された少女がいた。その少女は警察に保護されたが、少女に誘拐された期間の記憶はなかった。人間の自己防衛反応だな。嫌な記憶は消すに限る」


 2人の顔色がみるみるうちに悪くなっていく。


 …この反応だと図星みたいだな。


 過去の俺に何かあったことは分かった。

 ほぼはったりだったが上手くいってよかった。


「だが、それは今は聞かない」


「…どうしてだ?」


「なんだよ紅蓮、聞かれたいのか?確かに気になるが、今はそれより気になることがあるしな」


「気になること?」


「もしかして、階段での事?」


「…正解」

 確かにそれも気になるが、わざわざ訂正する必要はないだろう。


「と、言うわけで俺はお前たちに協力し貰うが、その間2人の仲が悪いと気まずいだろうが」


「あ、協力するのは確定なんだ…」


「蒼太ってこんなにジャイアニズム溢れてたか?」


()()()()()?」


『『ありません』』

 

 よし、取り敢えず協力者は手に入った。 


「はぁー、確かに記憶うんぬんは、後回しにして先にこっち解決した方がいいよな」


 意外だな、紅蓮のやつ。もっと感情的なやつかと思ったが冷静に物事を判断しているな。


「…うん、たしかにね」


「翠!蒼太の記憶は後回しだ!先に犯人とっ捕まえて同じとこから突き落とす!」


「眼には眼を歯には歯を精神はやめてねー。分かった、犯人を見つけるまで、仲直りしておこうか」


「おう!休戦協定だ!」


 こいつ歴史好きか?


「で?蒼太俺らは何をすればいいんだ?」


「何、簡単な事だ」


 ちょっと情報をくれればいい



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