第23話 作戦会議・・・の前に
それは荒神社で集まった日の翌日。俺とソウ、紅蓮は心とメイに内緒で集まっていた。
荒神社では人目につくと考えた俺たちは、学校帰りに秘密基地にて作戦会議をすることに決めた。
秘密基地と言っても簡易的なものでうちの隣にある塀の向こう側に細い小道がある。小道と言っても通る人は皆無であり、膝丈ほどの草は生い茂り、ひっつき虫や虫やらの宝庫だ。入口の小道にある枯れた硬い草はもはや俺たちの身長ぐらいの高さだ。100センチはあるだろう。そんなひっそりとある小道などは誰も通らず存在すら知らない。秘密基地にはピッタリらしい。
1度見た時は驚いた。
塀を乗り越えて見た時はなんだこれ?と思ったが機能を理解するととても合理的な基地だったからだ。
この小道には一部小さな坂になっている部分がある。寝転んだらいい感じの緩い傾斜がありそこを拠点としていた。
2枚のビニールが貼られた大きめのダンボールが塀にテープで貼られてあった。
1枚目のダンボールは、壁に貼ってあったテープを外し地面にしく。
2枚目のダンボールは、塀の穴にダンボールに繋いだ紐を括りつけ日差し避けになるようにしてある。
バレないように秘密基地を使わない時は元の状態に戻す。
雨対策のビニールを全体に覆ってあることもあり凝っている。
「今更だけど心とメイを呼ばなくて良かったのか?」
紅蓮は地面に敷いたダンボールに寝転がりながら言った。もちろん俺とソウも寝転んでいる。
「ああ、2人には秘密にする。変なことに巻き込むのもな…」
「了解アオ…ところでひとつ聞いていいかな」
「奇遇だな翠俺もだ」
『これは何?』
そう言って2人は手錠をつけた手を持ち上げた。
「何って手錠だが?」
「だから何で俺らに手錠かけたんだよ!?」
「鮮やかな手並みでかけてくれたよねー」
「ああ?そんなの逃げられないようにする為に決まってるだろうが。いい加減仲直れ二人とも」
『うぐっっ』
「お前らが俺に言えない事があるのは分かった。その辺は割り切っている。だがな、このままギクシャクした関係でいられるのは困るんだよ。考えても見ろ?思春期男子が部屋に隠してたエロ本を部屋を掃除しに来た母親に見つかってたまたまその場面で帰宅した部屋の主に遭遇してみろ半永久的に気まずくなるだろ?そんな中帰ってきたお父さんを想像してみろ。家庭崩壊するぞ?」
「いや、しらねーよ!?なんでそんな風に例えんだよ!?」
「いや、分かりやすいかと」
「余計ややこしくなったわ!見てみろ!翠なんて笑い死にしてるぞ!」
「…プ…クッ………!、……!」
紅蓮の指を指した先には何故か笑いすぎて呼吸困難になっているソウがいた。




