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第22話噂
「俺あみ持つぜ!」
紅蓮の要望もあり、某きせかえ人形よろしく全てのアイテムを持たせる。外見や性格もあいまってさながら夏休み中の子どもだ。
なかなか似合っている。
麦わら帽子があれば完璧だ。
「いねーな」
と紅蓮が愚痴る。かれこれ探索すること15分くらいだろうか、全く虫を発見出来ない。
「うーんいっその事、地面の虫とかを取る?ほらバッタとかそっち辺りのー」
「そうかー」
トンボを諦めると思ったのか紅蓮が残念そうな声を出す。
「その方がいいだろう。トンボは並行して探すか」
「!おうっ」
俺たちは学校によくある文字が彫ってある俺たち3人がすっぽり隠れる程デカい岩の辺りを探索することに決めた。
薄暗く木々が生い茂っていることから何匹かは取れるだろうと予測したからだ。
「とまれ静かにしろ」
俺は前を歩く2人の肩をひき、に後ろにさがらせた。
『びっくりしたじゃねーか』
『どうしたの?』
「噂だ」
二人が小声で話しかけるが俺は返事をせず岩の裏から別校舎うらを指さした。その先には6人程の女子が小声で話をしている様子を見つけた。
「あの話は覚えているな?」
2人は状況を理解すると真面目な表情になり頷いた。




