第19話 心VS詩桜里③
「さて先生のせいで出遅れたコロちゃん。急いでつりかんをクリア!前方の詩桜里ちゃんを追いますー!」
そして少し猶予が出来た白銀は少しでも距離を稼ごうと走る
が
「普通に抜かれたな」
「抜かれましたねー」
「 抜かれたねー」
「もうちょっと粘れよなー」
「うるさいな!私の運動神経をなめるなよ!グラウンド半分でバテるんだぞ!!」
脳に酸素が行き渡ってないからか、言葉遣いが荒くなる白銀
「とーここでブランコに到着したコロちゃん!勢いよく足をバタつかせますー。ちなみにブランコは大きく10回こげたらクリアですー」
一瞬リードしたが追い抜かれたことに焦りが生じた白銀はブランコに飛び乗った
「あ、あれは!」
「立ち漕ぎだな」
「いいのかよあれ!?」
勢いよく突っ込む紅蓮にメイ審判からのジャッジは...
「あくまで10回こいだらOKだからモーマンタイですー」
と、ここで早くも10回をこぎ終えた白銀。だが、心は残り3回ほどこいだら終わりだ。おそらく白銀と心の速さを考えると心がまた抜くだろう。
そう予測したが白銀がまさかの行動に出た
「はぁ、っはぁ!」
「うそっ!?」
勢いがついたブランコから飛び降りることによりブランコを止める時間を短縮したのだ。まさかの行動に心も驚愕している。
「っと!!」
着地時にふらついた白銀は危なく転ぶところだったがギリギリ耐えた
「なるほど、怪我のリスクを負ってでも心ちゃんを離したかったんだね...」
「何でだよ?少しでも怪我をしたら保健室行きだぜ?そうなったら体力のない白銀はゲームオーバーだろ?」
「いや、おそらく白銀はこのままだと心に追いつかれら事が分かっている。だからバクチを打ってでも心との距離を稼ぎたかったんだろう」
その反面、心が真似することも考えられるが、白銀が転びそうになったことで怪我のリスクを考える心が真似をする確率が限りなく低くなり結果ブランコを止めるのに多少の時間がかかりその分距離を稼げる。
「ここでコロちゃんブランコをクリアしたです!対して詩桜里ちゃんは次のコース、登り棒に到着です!登り棒は規定ラインまで登ったらクリアですー」
とここで白銀はまたもや、せこiゴホンッ裏ワザを使った
「またかよ!」
棒を二本使い5分の3までに到達したが一気に登ったせいか止まっている。そして顔色が悪く驚愕の一言が。
「私、高いとこ無理だった...」
「「「「なぜ登った!?」」」」
全員からツッコミが入った
「そうだ下を見なければ良いんだよ、そうだそうしよう、はやくのぼらないと、あと少しだし大丈夫大丈夫、...でも危ないし少しずつ確実に...」
「あなた、無茶するね」
と、白銀がぶつぶつ言ってる間に息を切らせながら心が到着し登り始めた。登り棒は心の得意な遊具らしくスイスイ登っていく。
白銀は正気に戻り規定ラインに触れる。そして降りようとし、下を見ずに飛び降りた⁉︎
「危ないわよ!」
「勝つために手段はえらびません!」
そう言って走り出す白銀に急いで規定ラインに触れすべり降りる心
「次のコーナーはジャングルジムでーす!先に1番上まで登ったらゆーしょーでーすよ!」
心もこれまでの疲れが出てスピードが出ていないが白銀との距離を着実に詰めていった。
「ここで詩桜里ちゃんが到着ー。数秒遅れてコロちゃんが追いつきますー。」
「はぁ、蒼君たちと、ジャングル鬼をした腕を、舐めないでよ!」
心はスイスイ登り、白銀は高い事など忘れたのか懸命に登る。
そしてついに頂上に手が届いたのは...
「うーん同時?」
静まり返ったグラウンドでソウの声が響く
「えっどうすんだよそれ?」
「ビデオ判定でーす!」
「おいそれ誰がとったんだよ」
「先生の出番ですね」
...
.......
..........また出たよ
「何でそんなもん持ってんですか」
「ふふん!可愛い子供達の映像を残すのは先生の務めです!あっちなみに校長先生には内緒ね?」
将来的に捕まりそうだな、この教師。第一印象がことごとく壊れていくぞ...
「取り敢えず見ようよ」
先生が持っていたビデオカメラで確認すると、
僅かに心が先だった
「優勝はーコロちゃんでーす!!」
『おめでとー』
周りの子供達の言葉に顔を赤くする心。
そして俺は見た。白銀が女子のグループに囲まれているのを
「あう、惜しかったよー」
「うむ、残念だった」
「まだチャンスはあるしがんばれ」
「...うんありがとう」
心がじっと見ている姿を




