第16話 嵐の予感
どうしてこうなった...
「敦賀くん!何処行くの?」
「...トイレ」
「敦賀君!ゲームとか好き?」
「まぁ人並みには...」
「敦賀くんご飯一緒に食べよ?」
「お前別のクラスだろうが!」
「敦賀君!敦賀君!」
「...」
無言を決め込む俺
「...あれ何?」
「落ち着くです!コロちゃん!後ろにはんにゃが出てるですよー!」
「翠?あれは何だ?」
「落ち着いて紅蓮君同じ事言ってるよ?混乱してるねー」
俺の後ろにはカルガモの子どものように着いてくる少女
着いてくるのはピ○ミンだけで十分だ!
本当にどうしてこうなったのか...
俺は給食当番のため給食センターに行っていた時、前から1人で食缶を持った女の子が来た。相当重いのか手を震わせフラフラしている。約30人前の食事、しかもこの日の食缶はラーメンだった。30人前の麺やスープ具材が入ったものを小学生1人で運ぶ姿に転げないか心配だと思ったやさきに俺の横を通った少女が転びそうになった。
咄嗟に、少女と食缶を支え何とか転ばずにすんだ。
が、
それからその少女、白銀詩桜里に懐かれ現在困り果てている。
「なるほどねーまぁいいんじゃない?」
「ソウ、お前他人事だと思って!」
別に話しかけられるのが嫌なわけではないただトイレにまでは着いてこないでもらいたい...
「まあまあ落ち着いて、そりゃアオが困ってるなら力になるのもやぶさかではないけど相手があの詩桜里ちゃんだしねー」
「知ってるのか?」
「いい子なんだけどねー?性質というか、なんというかあの子凄く惚れっぽいんだよねー」
「ほ、惚れっぽい?」
「そうそう。趣味が合ったり小さい事でも助けてくれた人とかね。凄いよー、アピールも凄いけど、惚れた次の日にはもう恋がさめてるなんて事もあったらしいし、アオは結構長いねー。もう少ししたら落ち着くでしょー」
「お、俺に、ほれてるのか?」
「え、気づいてなかったの!?あれだけ猛アピールしてるのに!?」
「あ、いや、なんかもう1人妹が増えた気がしてあんまりそんなのは...」
言動が少し肉体に引っ張られている気がするが、精神は大人だ。そんな可能性考えてなかったというか...
「アウトーー!!俺はロリコンじゃない!!」
「いきなりどうしたの!?」
「あ、あいやすまん取り乱した」
「取り乱し方が尋常じゃないよ!」
「とにかく!何とかしたいんだよ...」
「あー、こればっかりは時が経つのを待つしかないよー」
だが、1週間経っても白銀の猛攻は続いた...
でも、本当に惚れているのだろうか?




