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Universe~大人の俺から少年の僕へ~  作者: 藤堂栞弥
蒼の章
14/28

第14話 曇天

 

「階段を転がり落ちたなら辻褄が合うが、俺に擦り傷や打撲はない。頭を打っただけだ。となると、階段を降りる最中、背を向けて落ちた事になるが...」

「いや、それは変だろ俺でも分かるぞ」

「で、でもアオだったら落ちそうになって咄嗟に...」

 と、ソウは慌てて否定するが。


「いくら俺でもって、ソウが寄せるその信頼はなんなんだ...。とにかく、何らかの要因で俺は仰向けになったことになるが、ソウも紅蓮も、もう理解したはずだ。第三者の可能性を...」

「ぶっちゃけて言えば突き落とされたか...」

「...でも、僕が逃げなかったらアオが落ちることにはならなかった...。僕にも責任が...」

「そんな『でも』とか『もしも』とか言ってても所詮可能性の話だ。気にするなとは言わない、言ってもソウは気にするだろ? それに、まだ言ってないこともあるんだろ?」

「ごめ、「言えないんだろ」!」

「たく、待っててやるから早くしろよ」

「!!」

その言葉にソウはとある日の記憶がよみがえった。

      

『蒼太くんごめんね、読書感想文終わらせないとお母さんが遊びに行っちゃダメって』

『えー』

青髪の少年が不満げな声で返事をする。

『ごめんね...』

『...まっててやるから早くしろよ』

『!!』

「『うん!』」


 ソウは泣きそうな笑顔で返事をした。


 分厚い雲はいまだ晴れることなく太陽を隠す。

 いつになれば晴れるだろうか。

 太陽はいまだ顔を出すことはない。

 でもいつか、顔を出せば、きっとそこには悲しいほどに優しい真実が眠っていることだろう。


だいぶ短くなってしまい申し訳ございません<(_ _)>

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