チルアウト自分語り(2023.5.20)
抑圧されていた者が蜂起する。力を解き放つ。
そんな物語が私は好きだ。私自身が、自分で自分を抑圧しているから。
眠れない夜のYouTube。Within Temptation「And We Run」のミュージックビデオを観ながら飲むリラクゼーション飲料はうまい。チルアウトという名前もなんだか可愛い。ラッパーのXZIBITが壁をぶち破るシーンでひとくち、ゴクリと飲み込む。柑橘系の甘くて爽やかな、かすかにホップ香る炭酸が喉を通り抜けてゆく。
私にとっての抑圧とは、差別であったり不条理だったりするのだが、自分で自分をがんじがらめにしている面も大きい。発達障害者だから恋愛は無理、うつ病だから恋愛は無理、相手に迷惑をかけるからと。発達障害だろうがうつ病だろうが恋愛している人はいるし恋人がいる人もいるし世の中には「理解のある彼くん」漫画だってあふれているのに。障害と病気を理由に自分を抑えつけ、逃げている。
トランスジェンダーであることもそう。世の中には恋愛をしているトランスジェンダーだっているし恋人がいる当事者だっている。パートナーがいるトランスジェンダーなんて珍しくない。だけど私は、自分がトランスであることを理由に、恋愛から遠ざかっている。憧れているくせに。
ただ憧れているだけで本当は興味がないのかもしれないけど。
ああ、考えていたらつくづく自分に嫌気が差してきた。眠れない夜にこんなこと、考えたくなかった。眠れないからチルアウトを追加してまた、ミュージックビデオのサムネイルをクリックする。声優のわざとらしい発声が不愉快なYouTube広告が流れる。




