懐かしの
のちょっとしたサプライズにより同居人が増えたが今日はクエストに行くことになった。
なんでもうちの姫様がチャレンジしてみたいらしい。冒険者カードは持っているのかと聞いてみるとここに来る前に特注品を王様からもらったのだそうだ。
ただもう1つ問題があるのである。
「ねえ、僕の目には君の侍らせている女の子が増えたように見えるんだけど」
「勘違いするな。ミナの妹なだけだ、何でも俺が色欲を向けると思うなよ」
俺の弁解などなんのその、俺に疑わし気な目を向けてくる。忘れないうちにとルシエとルリアに加護を付与しておいた。これで彼女たちの成長率は上がるようになるわけだ。
正直魔物と戦う機会のないであろうルシエはあまり意味はないだろうが一応ないよりはマシだろう。
「ルシエにはこれだな」
アイテム屋でついでに買っておいたお菓子を彼女に渡すと手を上にあげて喜んでくれた。妹属性持ちなのに何故か姉のルリアより時々恐ろしく感じるのはなぜなのだろうか。
「ありがとーお兄ちゃん。ルシエこれ食べてもっともっとお兄ちゃんの好みに近づくね!」
この年でいくら食べても太るだけではとか無粋なこと考えたが確かに少しくらい成長に栄養が向くかもしれない。
「もしかしてお兄様は……その…小さい子がお好きなのですか?」
そんな俺たちのやり取りを見ていたイリスが俺にくっついてきて疑問そうな顔でこちらを尋ねる。冗談はやめろ、俺にロリコンの気はない。そして何故嬉しそうにするんだイリス、ルリアの俺に向ける視線が絶対零度になっているんだが。
正直スライム狩りなのでやることはないのだが1人だけ誘わないのもおかしいので誘いに来たわけだが彼女も来られるらしい。なんでもかわいい子がこれ以上君の毒牙にかかるのは僕は駄目だと思うんだ。だそうな。
「へーイリスちゃんっていうのね。ミナの妹だけあって可愛いわ」
そんな受付さんのお言葉だけでなく彼女の容姿は幼さが残っているが整っているので周りの目がいつも以上に痛い。確かに俺のパーティーは美人美少女ぞろいだ。ルリアとアイシャは美人、コレット、ミナ、イリスは美少女って感じである。
「そういえば前回の依頼の後レベル見たら凄いことになってたんだけど何かレンくんは僕に隠してない?」
隠していますなんて馬鹿正直に言うわけにもいかないが彼女だけこの中で俺の秘密のかけらも知らないというのはなんだか申し訳なくなってくる。あと1週間くらいしたらもういってしまってもいいかもしれない。
彼女はそんなに周りに広めたりするようにも見えないしな、心配なのは正直家族に世間話でしないかどうかくらいである。
「あ、そういや前みたいにこの石でスキル追加するけどいいか?」
「あのよくわからないアイテムかい?アレなんだかされてる間くすぐったいけどしょうがないね」
彼女に適正が非常に高いのか簡単につけられる特殊スキル【狩猟の巫女】。なんというか豪快そうな名前だが別にそういうスキルではない。
【狩猟の巫女】
魔物に与えるダメージが3倍。敏捷が2倍。非表示。
人間相手には役に立たないがモンスターに関して絶対の効果があるといっていい。筋力の低い彼女でも確実の魔物を倒せるだろう。もっとも今回の相手ならあまり役には立たないのだが。
準備は整った、さあ行くとしよう。
というわけでやってきたのは懐かしのスライム沼である。目的地を知った時あの時のことを覚えているアイシャが凄くいやそうな顔で文句を言ってきたが関係ない。もっとも狩りやすい相手をなるべく安全にかわいい妹に提供するのも兄の役目なのだから。
「マスターがデレデレ。やっぱりハーレム気質」
「もうその点に関しては諦めていますから……」
うちのコレットとミナがそんなことを言っている。ティレシア王女様は俺と妹のイリスが仲良くしているのに嫉妬してくれていると勝手に脳内変換することで責めてくるような視線を回避する。もっとも俺たちはほとんど監督みたいなもので実践を行っているのは先ほど俺が新スキルを付けたばかりのルリアとイリスの2人だけである。
特にイリスは最初レベルの低さと攻撃魔法に関する才能のなさでなかなか倒せなかったが少し倒すとアイシャのスキルのおかげでレベルが上がり結構な速度で倒せるようになった。お陰でそこら中がスライムのドロップアイテムだらけである。
一方ルリアの方だが自分が思っている以上に移動がはやかったりで最初は苦労していたが途中から魔物もビックルの超スピードでスライムをみじん切りにしていた。
「やばい…事情も話さずにこれはやり過ぎた」
さっきからこちらをここに来る前以上に疑わしそうな目でみてくるので罪悪感が凄い。これは流石に言うべきだろう。こうして1週間と言わずに彼女にも秘密を話さないといけない事態へと陥ってしまった。
『レン様は本当に隠す気がないようにみえて面白いですよ』
今回は何も言い返せない……。俺は近づいてきた彼女に大雑把なことを話す。これで俺の自己満足だが罪悪感も減るしもし嫌だと言われたら解除するとしよう。
「ルリア、実は俺創造神だったんだ」
「なにいってるの?ルシエにはそんな嘘言わないでね?」
こうして俺はルリアに嘘つき呼ばわりされることとなった。




