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悪役令息のほしいものリスト  作者: ボアの本棚


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24/69

24話 王宮主催の冬至祭


冬。


冬至祭の日が来た。


冬至祭は、夜が一番長い日のお祭りらしい。


朝から王都はいつもと違っていた。


道には赤や白の布がいっぱい飾ってある。


木には金色の飾りもついている。


お店もいつもよりいっぱい開いていて、甘い匂いがあちこちからしてくる。


「すごい……!」


俺はキョロキョロしながら歩いた。


今日は王宮で冬至祭がある。


王様がみんなを呼んで、お祝いするんだって。


王宮に着くと、いつもよりたくさんの人がいた。


「ノア、迷子にならないように手をつないでいてね」


リアムお兄様に手を握られる。


「はーい!」


俺は返事をしながら、周りを見る。


大きな木が飾ってあった。


その木には、金色の丸い飾りがいっぱいついている。


「太陽を表しているんですよ」


アロアが教えてくれた。


「太陽?」


「はい。冬至を過ぎると、少しずつ昼が長くなっていくでしょう?」


「そうなのか?」


「ええ」


「じゃあ、今日は太陽のお祭り?」


「そうですね」


なるほど。


冬至祭って太陽のお祭りなのか。


◇◇◇


大広間には、もっとすごいものがいっぱいあった。


長いテーブルの上に料理がたくさん並んでいる。


肉。


パン。


スープ。


チーズ。


果物。


それから、見たことのないお菓子まである。


「ノア、食べすぎないようにね」


「はい!」


俺はそう答えた。


でも、目はお菓子を見ていた。


大きな丸いケーキがある。


上には白いクリームがいっぱい。


その横には、星の形をしたクッキー。


「……食べたい」


「ふふっ。あとで食べようね」


リアムお兄様が笑った。


早くあとにならないかなぁ。


◇◇◇


夜になると、外がもっとすごくなった。


王宮の庭に出ると、木や花壇に小さな光がいっぱいついていた。


「わあ……!」


まるで星が地面に落ちてきたみたいだった。


「きれいだな……」


「ノア様、あれを見てください」


アロアが指をさした。


空に大きな光が浮かんでいた。


丸くて、黄色くて、とっても大きい。


「太陽?」


「魔法で作ったものだそうです」


「すごい!」


俺は空を見上げた。


光がいっぱいで、夜なのに明るい。


王都中から「おおー!」という声が聞こえる。


そのあと、大きな鐘が鳴った。


ゴーン。


ゴーン。


ゴーン。


「わっ!」


びっくりして耳をふさいだ。


みんなが笑っている。


王様が大きな声で言った。


「長い夜は終わる! 明日から、少しずつ太陽が長く顔を出す!」


みんなが拍手をする。


俺も一緒に拍手した。


よく分からないけど、なんだかすごい日みたいだ。


◇◇◇


そのあとは、お楽しみの時間だった。


音楽が始まって、大人たちは踊っている。


俺たちはお菓子を食べていいらしい。


「やった!」


俺は星のクッキーを取った。


サクッ。


「おいしい!」


もう一枚取ろうとしたら、


「ノア様」


アロアに止められた。


「一枚だけですよ」


「えー!」


「さっきケーキも食べましたよね?」


「……分かった」


仕方ない。


俺はクッキーを大事に食べることにした。


今日は王宮がキラキラしていて、おいしいものがいっぱいあって、とても楽しかった。


冬至祭って、いいお祭りだな。


来年も楽しみだ!



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