24話 王宮主催の冬至祭
冬。
冬至祭の日が来た。
冬至祭は、夜が一番長い日のお祭りらしい。
朝から王都はいつもと違っていた。
道には赤や白の布がいっぱい飾ってある。
木には金色の飾りもついている。
お店もいつもよりいっぱい開いていて、甘い匂いがあちこちからしてくる。
「すごい……!」
俺はキョロキョロしながら歩いた。
今日は王宮で冬至祭がある。
王様がみんなを呼んで、お祝いするんだって。
王宮に着くと、いつもよりたくさんの人がいた。
「ノア、迷子にならないように手をつないでいてね」
リアムお兄様に手を握られる。
「はーい!」
俺は返事をしながら、周りを見る。
大きな木が飾ってあった。
その木には、金色の丸い飾りがいっぱいついている。
「太陽を表しているんですよ」
アロアが教えてくれた。
「太陽?」
「はい。冬至を過ぎると、少しずつ昼が長くなっていくでしょう?」
「そうなのか?」
「ええ」
「じゃあ、今日は太陽のお祭り?」
「そうですね」
なるほど。
冬至祭って太陽のお祭りなのか。
◇◇◇
大広間には、もっとすごいものがいっぱいあった。
長いテーブルの上に料理がたくさん並んでいる。
肉。
パン。
スープ。
チーズ。
果物。
それから、見たことのないお菓子まである。
「ノア、食べすぎないようにね」
「はい!」
俺はそう答えた。
でも、目はお菓子を見ていた。
大きな丸いケーキがある。
上には白いクリームがいっぱい。
その横には、星の形をしたクッキー。
「……食べたい」
「ふふっ。あとで食べようね」
リアムお兄様が笑った。
早くあとにならないかなぁ。
◇◇◇
夜になると、外がもっとすごくなった。
王宮の庭に出ると、木や花壇に小さな光がいっぱいついていた。
「わあ……!」
まるで星が地面に落ちてきたみたいだった。
「きれいだな……」
「ノア様、あれを見てください」
アロアが指をさした。
空に大きな光が浮かんでいた。
丸くて、黄色くて、とっても大きい。
「太陽?」
「魔法で作ったものだそうです」
「すごい!」
俺は空を見上げた。
光がいっぱいで、夜なのに明るい。
王都中から「おおー!」という声が聞こえる。
そのあと、大きな鐘が鳴った。
ゴーン。
ゴーン。
ゴーン。
「わっ!」
びっくりして耳をふさいだ。
みんなが笑っている。
王様が大きな声で言った。
「長い夜は終わる! 明日から、少しずつ太陽が長く顔を出す!」
みんなが拍手をする。
俺も一緒に拍手した。
よく分からないけど、なんだかすごい日みたいだ。
◇◇◇
そのあとは、お楽しみの時間だった。
音楽が始まって、大人たちは踊っている。
俺たちはお菓子を食べていいらしい。
「やった!」
俺は星のクッキーを取った。
サクッ。
「おいしい!」
もう一枚取ろうとしたら、
「ノア様」
アロアに止められた。
「一枚だけですよ」
「えー!」
「さっきケーキも食べましたよね?」
「……分かった」
仕方ない。
俺はクッキーを大事に食べることにした。
今日は王宮がキラキラしていて、おいしいものがいっぱいあって、とても楽しかった。
冬至祭って、いいお祭りだな。
来年も楽しみだ!




