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バアバと孫の異世界転移 ーーーそしてバアバの新たなる人生ーーー  作者: 田舎娘
プロローグ

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5/10

  5 女神さまとの邂逅

 バーバラとカナが、教会で二礼二拍手一礼して祈ると、

「よかった、教会で祈ってもらえて。初めまして、翔子さん私は地球神です。翔子さん、翔子さん、大丈夫ですか?」

 何が起こったか分からず呆けていた。


「あの~ここは?」

「驚きますよね。私は地球を司る地球神です。ここまではオッケー?」

「…はい。私は小林翔子です。ああ、カナがいない。どうしよう。」

「大丈夫ですお孫さんはちゃんと教会のあなたのそばにいます。安心してください。」

(ハァ、何言ってんの安心してられるか。早くカナの所に行かなくちゃ。)と思ったのに体が動かない。泣きそう。


「混乱しているようなので体を縛りました。とにかく私の話を聞いてください。いいですね。」

 声も出せずコクンと首を縦に振る。

「私は地球の神です。わかりましたね。」

 再びコクン。

「お二人の事情を説明します。ちゃんと聞いてください。」

 三再びコクン。


「まずここは地球ではありません。マーズ星です。地球と双子星です。

お二人がマーズ星に転移した原因ですが、地球とマーズ性は100年に一度時空をつなげます。本来何もなく終わるはずでしたが、残念なことに何らかの力が干渉し発生してはいけない場所にも時空が開いてしまいました。その開いた時空にお二人が巻き込まれました。これはあってはならないことです。お詫び致します。

すぐに気がついたのですが、100年に一度の時空のつながりのため神力をほとんど使ってしまいました。あなたに神託をおろせず、神力を使わずお会いできる教会で祈ってるくれるのを待っておりました。

併設の孤児院にいるのに歯がゆい思いでした。

今日はあなたと話せて本当に良かったです。」


 (事情は分かったけど、私って無宗教だし、それより私とカナは日本に帰れるの?今後を知りたいのよ。)

「今後のことですね。」

 口に出してないよ。本当に神様?

「本当に神です。疑わないように。」

「はい。ごめんなさい。」

「素直なことはいいことですです。が、申し訳ありませんがお二人を共に地球に戻すことは難しいです。」

 がーーん。涙出てきた。

「最後までちゃんと聞いてください。お二人はムリですが、お孫さんは可能です。」

 涙が引っ込んだ。


 カナは帰れるんだ良かった。

「神様ありがとうございます。」

「感謝いただいて恐縮です。でも、あなたは帰れないのですよ。」

「カナは帰れるんですよね。娘の、母親のもとへ帰してあげたいんです。ありがとうございます。」

「そう言っていただけるとありがたいです。ただお孫さんの日本への帰還は一ヶ月後になります。神力を貯めなければなりません。それまで待ってください。」

「あの~、時間があれば私も帰れるのですか?」

「それは無理です。お孫さんはまだ五歳なので魂が小さいのです。あなたは長く生きてきた分魂が大きくなっています。それに戻れるとしても100年先になります。それも可能性があるというだけです。それなりにリスクが伴います。」


 地球神は地球とマーズ星を管理する神だという。地球とマーズ星は双子星。同条件の元、魔素の有無での星の成長を実験することになった。双子星は誕生期や構造とすべての条件は同一とし唯一魔素の有無が違いだ。なんと長い実験だ。が、結果は同じような動物・植物が育った。ただ不思議なことに地球に魔素が発生してしまった。そこで100年に一度魔素を取り除くために双子間をつなげている。

 それに巻き込まれたのが翔子と佳苗だ。ありえないことだし、あってはならないことらしい。


 それで100年に一度の神力を使い果たし、二人との接触がままならなかった。ただ翔子が十歳になったのは不明。たぶん時空を越えるのに適した条件になったのではと推測するそうだ。カナは十歳以下なので変化しなかった。


 魔素を送るため地球からマーズ星へはかなり強い流れになる。そこへに入ってしまうと抵抗できず流されてしまう。逆は入った途端抵抗できないのは当然で、流れに逆らわずとも地球へ戻れる保証はなく、宇宙間で迷子になってしまうのが落ちらしい。

(無理だ。100年後の穴へ飛び込んでも地球には帰れないし、それに私は生きてない。)


 地球神との会話であと一カ月二人でがんばってほしいと言われた。ほかにもいろいろ質問したが、大事なのはカナが地球に帰れることだ。

 神力が整ったら神託を下すとのことだ。


 あと一か月、カナと思い出をいっぱい作ろう。

 幸い女神様から生活費としてお金を頂いた。買い物したり観光したり、一ヶ月を大切にしようと決意した。

「もう少し頑張ろう。必ずママとパパに会えるから、それまでバアバと楽しいことしようね。」

 カナと自分自身に言い聞かせた。



 孤児院には二人で宿に移ると挨拶にいった。色々と心配されたが、押し切った。マックス様にも連絡が行き、色々と心配されたが宿に移った。佳苗との買い物や屋台での買い食いは楽しかった。時々孤児院やマックス様に連絡を入れた。約束したから仕方ない。お金の事は親元から出るとき渡された物を売ったからと嘘をついた。

(ごめんなさいだわ。)


 翔子は佳苗との最後の一か月を大事に大事に送った。

 そして、とうとう女神様の信託があった。



読んでいただいて、ありがとうございます。

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