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すると
じゃあ!
俺の方から話すよ!
と
少年院出所後から
今に至るまでのことを
鍋島は詳しく話してくれた。
その鍋島の様子を
隣の明宏は注意深く
観察しているようだ。
おそらく
鍋島の話の内容から
本当に信用できる奴か
明宏は判断しようとしている。
もしも
鍋島を仲間にするのが
危ないと判断したのならば
俺に知らせることになっている。
その場合は
駆け落ちするのは
やっぱり止めておくわ!
とか
鍋島には
適当に嘘を付いて
今回の俺たちの計画を
話さずに断ることにする。
そんなことは
俺と明宏は事前に
決めておいたんだ。
なので
ここまでは
俺たちの予定通りだ。
鍋島の話は
事前に知り合いから
聞いた情報通りだった。
少年院出所後
ネットで古本屋を
彼は開業したという。
しかし
それだけで
生計を立てるのは
難しかったという。




