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まさか
俺と明宏が
男同士で腕を組んで
恋人を気取って
歩いているなんて
誰も思っていないはずだ。
将生さん!
きっと
これから会う
鍋島さんっていう方は
私たちの仲間になるはずよ!
と
明宏が女声で
腕を組んで歩きながら
俺に話しかけてきた。
たぶん
そうなるだろう。
鍋島の人となりは
まだ明宏は俺から
詳しく聞いただけだ。
しかし
会っていなくても
だいたい性格などを
把握できたようだ。
前に言ったが
鍋島と同じように
明宏も人間観察力がある。
そのおかげで
俺は明宏から
組の幹部や先輩組員たちの
本性とかを教えてもらっている。
明宏の目には
まず間違いはない。
おそらく
鍋島と今夜
会って話したのならば
明宏は完全に
どういう奴なのかを
見抜くことになるはずだ。
鍋島のことを
俺は少年院時代は
唯一、信用していた。




