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なにしろ
当時の東南アジアは
物価が驚くほど安かった。
日本の10分の1位の
生活費で暮らせたんだ。
たとえば
ドミトリーという
安い宿から一泊100円。
そして
屋台で3食を食べれば
食費は一日100円。
となると
一日200円あれば
最低限の暮らしはできる。
なので
旅費を除いて
10万円を持って
一年間タイで暮らす。
そういう
バックパッカーは
若者を中心に
日本全国で数万人いた。
彼ら彼女たちの
目的というのは
ノンビリと暮らすこと。
東南アジアの
人たちは時間を
あまり気にしない。
いい言い方だと
ゆとりを持った生活
悪い言い方だと
時間にルーズである。
東南アジアでは
ビジネスマンでも
平気で約束の時間に
二時間三時間も遅れてくる。
しかも
遅れてきても
全く悪びれない。
現地では時間なんて
あってないようなもの。




