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その日
部屋住みとしての
仕事が終わったのは
通常の午後7時だった。
鍋島との
約束の時間は
午後8時であった。
念のために
うちの組の縄張りの
外で会うことにした。
鍋島と会うのは
明宏も一緒である。
どうしても
明宏も同席したいと
俺に頼んできたんだ。
実は明宏は今夜
俺よりも一時間ほど
仕事を上がらせてもらって
もう目的地に向かっている。
俺は無理であるが
明宏は幹部に頼めば
そういう早上がりとかの
融通を効かせてもらえる。
明宏が早く
出掛けたのは
レンタルスペースで
完全女装するためだ。
明宏は女装して
俺と共に鍋島と
会うことにしたんだ。
その理由は
逃亡の成功の高さを
鍋島に知ってもらいたいこと。
さらには
鍋島を通じて
女性の戸籍を
手に入れたいからだ。
鍋島は現在
表向きの仕事は
ネット古本屋である。




