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ある日のこと。
俺が事務所の
電話番をしていると
おい!
神崎!
ちょっと
こっちへ来い!
と
トイレから
則夫に呼び出された。
はい!
と
俺はトイレに急ぐ。
すると
すごい形相の
則夫が待っていた。
てめえ!
この便器は何だ!?
ちゃんと
掃除しとるんか?
と
則夫は俺を
睨み付けてきた。
便器を見ると
大便が数ヶ所に
ベットリと付いていた。
その汚れを
則夫は指差してから
てめえ!
部屋住みの
仕事を舐めとるんか!?
と
俺の顔面に
拳骨で何度も
パンチを浴びせてきた。
そして
罰として
今から便器を
ナメて掃除をしろ!
と
則夫は俺に
命じてきたんだ。
すいません!
気を付けます!
と
俺は素直に
謝ったものの
則夫の殴打は
止まらなかった。
ここでの
トイレ掃除は
部屋住みの下っ端が
ずっと昔から
素手で行うことが
決まりとなっている。




