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そんなことは

逃がし屋のプロである

鍋島も重々承知しているはず。


にもかかわらず

あえて組が近くにある

地元に戻って暮らすのは


普段の仕事では

考えられない報酬を

受けとるからだろう。


さらには

鍋島が俺を

友達と思っているからだ。


鍋島は実際

普段の仕事では

ここまでしないと

俺に言っていた。


それは

アフターサービスを

やるほどの報酬を

貰わないからだ。


なので

一時的に逃がしたら

後は依頼者に任せる。


その後のことは

依頼者の自己責任で

動くことになる。


しかし

今回の仕事だけは

依頼者の俺たちを

完全に逃がし切るまで


とことん

鍋島は面倒をみると

決めているようだ。


それゆえ

危険を高める行為を

俺たちにしてもらいたくない。


生兵法は大怪我のもと。


俺たちが勝手に

本部を撹乱しようと

何かをやるのは危険。

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