403/579
403
逃亡3日目の朝
ホテルを出る前に
鍋島のアドバイスで
俺は則夫に電話した。
もちろん
公衆電話からだ。
一昨日の夜と
昨夜も約束を
すっぽかしたので
おそらく
則夫の怒りは
かなりのものだろう。
なので
おちょくってやろうと
俺は思っているんだ。
電話をすると
すぐに則夫は出た。
則夫!
悪い!
悪い!
昨日は昼から
メニエール病
かなり酷い目眩が
出てしまってさ!
なので
そちらに向かう途中に
宿を取って休んでいたんだ!
と
俺は則夫に言い訳した。
もちろん
嘘八百である。
やい!
神崎!
てめえ
ふざけやがって!
お前が来るのを
すっぽかしたせいで
俺は本部の幹部から
責め立てられたんだぞ!
と
則夫の怒声が聞こえる。
しかし
俺は全く動じずに
神崎だと!?
先輩に対して
言葉使いに気を付けろよ!
と
則夫に凄んでやった。




