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俺はバカだった。
さらには
甘くもあった。
則夫は俺には
昔から従順で
ペコペコしていて
絶対服従であった。
ヤンキー仲間では
先輩後輩の上下関係は
かなり厳しいからだ。
そんな則夫との
先輩後輩の関係は
組に入っても続くと
俺は信じていたんだ。
則夫は組長の実子で
部屋住みも経験せずに
若くして幹部待遇だった。
なので
その中学の先輩である
俺も優遇されると思っていた。
それゆえ
則夫の誘いに
俺は受けてしまったんだ。
つまりは
組長から盃を貰い
正式な暴力団組員となった。
盃を貰う時
これからは
組長や幹部だけでなく
兄貴分の言うことには
絶対に服従するんだぞ!
と
俺は幹部から
釘を刺されたんだ。
その瞬間に
則夫が俺を見て
薄ら笑いをしていた。
それ以降
俺に対する
則夫の態度は
以前から一変した。




