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将生兄貴!
金は全部、積めました!
思った通りの
金額がありましたよ!
と
キャリーケースを
笑顔で引っ張って
明宏が俺の所に来た。
俺に蹴られて
ボコボコになった
則夫の顔を見て
明宏は大笑いする。
おい!
則夫!
よくも
僕を騙して
この組に入れてくれたな!
と
則夫の顔を
明宏も何度か蹴る。
そして
本部には
お前に唆されて
上納金を奪ったと
報告しておいてやるよ!
その3億円は半々の
分け前の約束だったとも
チクっておいてやるからな!
と
明宏は則夫に言った。
もちろん
そんな約束なんて
俺たちは則夫としてない。
しかし
そんなガセの情報を
本部に流すことにより
俺たちを探す
追手の戦力を少しは
削ぐことができるはず。
その明宏の言葉に
止めろ!
そうなれば
俺は本部に疑われるし
リンチで自白強要される!
と
則夫は懇願する。




