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荒くれ者の
俺とは違って
鍋島も明宏も
そもそも
少年院に入るような
人間では、ない。
2人とも
頭は切れるし
冷静沈着に物事を
判断して行動する。
おそらく
鍋島は明宏に
自分と同じような
ニオイを感じているんだろう。
明宏も次第に
初対面である
鍋島に親近感を
抱いているようだ。
それに
たった今
お姉さん!
と
鍋島に呼んでもらえた。
女装時には
明宏は女の子に
成りきっている。
それゆえ
お姉さんと呼ばれて
明宏は嬉しいんだろう。
それでも
慎重派ゆえに
鍋島への分割支払いは
明宏は変えないようだ。
明宏は一応
もしも私たちが
2人とも死んだら
支払いは勘弁してください!
と
鍋島には伝えた。
そう聞けば
鍋島は俺たちを
暴力団から永遠に
見つからないようにする。
なぜなら
毎年の500万円を
鍋島も貰い続けたいからだ。




