144/156
144
鍋島は裏の世界の
人脈を持っている。
その人脈を使って
俺たちが暴力団に
見つかれないようにするはず。
逃げ続ければ
俺と明宏の2人は
まだ死ぬことはない。
まだ俺は21歳で
明宏は18歳である。
この鍋島へ
一年後から20年分割で
支払う1億円は組の資金の
3億円から出すものだ。
さっき話した
即時払いと半年以内の
支払いは金庫の中にある
本部への3億の上納金だ。
組の資金の全て
3億円は逃亡する前に
組の口座から寝こそぎ
明宏の口座に移しかえる。
そのために
必要なパスワードは
もう明宏は知っている。
というか
これまでにも
何度も10万円単位だが
組員の目を盗んで
明宏は組の口座から
自分の口座へ掠め取っている。
なので
犯行計画が上手くいけば
組の3億の資金は容易く
俺たちの手に入るはずだ。




