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次の年からは
毎年500万円ずつ
俺たちから受け取れる。
となれば
21年間ずっと
定期的な収入を
鍋島は得られるんだ。
鍋島というのは
明宏と同じように
少年院入所者には
珍しく賢い奴だった。
そして
石橋を叩いて渡るような
慎重派である。
ギャンブルとか
酒や女で身を崩すような
人間では、ない。
なので
おそらく
大金を得たとしても
分相応な贅沢はしないだろう。
きっと
死ぬまで
お金が尽きないような
生き方をするはずだ。
たとえば
半年で1億を得たら
リスク回避のために
そのお金は分散する。
さらには
多少のリスクのある
高金利の定期でなく
元本保証
あるいは限りなく
元本保証に近い
資産運用を考えるはず。
たとえば
日本でいえば
積み立てNISAとか
iDeCoとかである。
鍋島ならば
海外の運用先も
十分に考えるはず。




