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隣の明宏は
首を左右に振る。
それと同時に
いや!
2人とも
ほぼ身一つだよ!
と
俺が答えると
それなら
俺に頼むことないだろ?
そもそも
こうして組から
出られるのならば
2人で逃げればいいだろ?
と
鍋島は不思議そうだ。
どうやら
これまでの
鍋島の仕事は
暴力団絡みの
闇金からの借金の
踏み倒しとかの
危ないものだったようだ。
それゆえ
常に暴力団の監視の中で
依頼者を逃がさないといけない。
しかも
その依頼者には
家財道具とか子供もいる。
それを加えての
夜逃げであるから
難易度も高くなる。
それゆえ
当人だけでは無理で
鍋島に依頼するわけだ。
しかし
俺の場合は
身一つであるし
同伴者の明宏も同じ。
さらには
暴力団の監視なく
今みたいに自由に
外出することもできる。
それならば
わざわざ夜逃げ屋に
依頼する必要はない。




